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Love Never Dies: Adelphi Theatre:『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』千秋楽観劇レポ :2011年8月27日 2幕その4(ラスト) #loveneverdies [観劇感想:LONDON Musical]

Love Never Dies: Adelphi Theatre:『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』千秋楽観劇レポ :2011年8月27日 2幕その4(ラスト) #loveneverdies

 

"Love Never Dies" ロンドン公演千秋楽。
いよいよ、ラストまでの感想です。
感想というより、解説に近いかもしれません。
今頃になってそう思ってきました。


ネタバレしていますので、大丈夫な方のみ、
「続きを読む」からお入りください。  



 

Ramin

Ramin

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music
  • 発売日: 2012/01/09
  • メディア: CD

 

感想:1幕その1は こちら

感想:1幕その2は こちら  

感想:1幕その3は こちら

感想:2幕その1は こちら   

感想:2幕その2は こちら 

感想:2幕その3は こちら 

 

ACT TWO

SCENE7 ~ Christine's Dressing Room
"Ah, Christine!"  The Phantom, Christine Daaé, Raoul 

シリアクリスティーヌが歌ったタイトルソング、"Love Never Dies" では、あまりの素晴らしさに客席は熱狂のオールスタンディングとなり、大歓声と割れんばかりの拍手がいつまでも続き、ショーストップでした。
場面がファンタズマのステージから、クリスティーヌの楽屋へと転換し、クリスティーヌを讃えるべく嬉しそうに楽屋に入ってくるラミンファントムの歌が始まると、客席は一斉にザザーッと座り始める光景がまた凄かったです。(まだ本編は続いていますから、座るのは当たり前ですけどね 笑) 

ここは短いシーンですが、ファントムとクリスティーヌが二人で完成させたタイトルソングを喜びあうところから始まり、そして、ラウルからの別れの手紙が届いていて、それを読むという流れです。
物語は一気にクライマックスに向かいます。 

ラミンファントムは嬉しさを滲ませつつも、クリスティーヌに対してとても優しい歌声で。 
シリアクリスは、はればれとしたような笑顔で、とてもクリアな歌声で。
この二人が一緒に歌うととても心地よく感じます。二人とも喜んでいますし、ここは自分も嬉しくなりました。ファントム派なんですよね…自分は。 
二人とも熱唱続きでさぞ、喉が疲れている筈なのに、二人の心が一つになったかのように、ロングに伸ばして歌をあわせてきます。 

楽屋の奥でステージ衣装から私服に着替えるクリスティーヌ(パーテーションの向こうでスタッフが手伝っている)を見ないようにするファントムは、楽屋のドレッサーにあるものが置いてあることに気付きます。
そこには、一通の手紙と一本の薔薇が置いてあり、ファントムはそれを手に取り、一瞬迷った表情になりますが、私服に着替えてファントムの元に近づいてきたクリスティーヌに、それらを渡します。 

それはラウルがクリスティーヌに宛てた最後の手紙だったのです。 
ファントムから少し離れて、ラウルからの手紙を読み始めるクリスティーヌ。
ファントムも気を使い、少し離れます。 
すると、ラウルが舞台下手寄りに登場します。(本当は居ないという設定。ラウルの声として)

本当はその場には居ないので、ラウルの声には深めにリバーブがかけられています。 
前作の"Little Lotte"のフレーズで、ラウルとクリスティーヌが、最後となる短いデュエットを歌います。 
手紙の内容は、クリスティーヌがファントムの書いたアリアを歌ってしまったこと。それによりお別れであること。これまでラウルがしてきたことのお詫び。そして、エンジェル・オブ・ミュージック(ファントム)は、クリスティーヌを幸せにするだろうか…などなど。 

デイヴィッドラウルはやはり、これまでの歌い方と同じく、とてもテンポを速くして歌っていました。
シリアも一緒に歌いますが、デイヴィッドのテンポに合わせて速く歌っていました。 
圧のある、エエ声で歌うデイヴィッドに対し、シリアのクリスティーヌは消え入りそうな、哀しそうな声でした。
 
 
"Gustave! Gustave!"  Christine Daaé, The Phantom, Madame Gily, Fleck, Gangle, Squelch

クリスティーヌが、グスタフが居ないことに気付き、慌て始めます。 
「グスタフ?」「グスターフ?!」
クリスティーヌが必死になって子どもを捜しているというのに不謹慎ですが、シリアのこの「グスタフ」と連呼する台詞がとても綺麗なのです。歌ではなく台詞ですから、音階は本来ありませんが、シリアの台詞の音色が良いのでしょうか。心が揺らぎます。 

ラミンは「オペラ座の怪人25周年特別公演inロンドン」のように、揺れの強い歌に変わり、まるで怒りを爆発させるように歌います。
ラミンのこの独特な「怒り歌い」とでも言うのでしょうか。音程は定まりませんがとても熱くて、自分はこの歌い方は結構好きなんです。
LNDでの、ファントムの聴かせどころとしては既に全て歌い終わりましたから、この辺りから怒り歌いに変わったのは良かったと思います。 

ファントムは最初、ラウルが連れていったのではないか言いますが、スクワルチは「ラウルは一人で劇場を後にした」と。 
では、"Devil Take the Hindmost(Quartet)" で、恨み節をファントムに口にした、マダム・ジリーの仕業ではないかということで、マダムが連れてこられます。
が、マダムは知らないと。マダムはファントムの部下たちの無礼な振舞いに怒っています。 
「私が子どもを連れていく筈がない、クリスティーヌだって実の娘のように育ててきた」と。
ファントムはマダムを疑っていて、マダムに怒りの裏拳を入れる寸前に、フレックが駆け込んできます。 
「メグの楽屋が静かだから覗いてみたら、誰もいない。そして、鏡が粉々に割れて破片が散らばっている」と、ファントムに報告します。 
この報告をするフレックは、とても慌てて息を切らしながら歌うところに、必死になってグスタフを捜索をしたという様子が伝わります。CDだと、なんだか皆が慌てている状況を楽しんでいるかのように呑気に歌っていたので、違和感を感じていました。 

グスタフを連れていったのはメグ・ジリーだと言う事がわかり、全員が青ざめます。 
マダムは、取り乱していたメグをほったらかしにしていたことを後悔し、冷静ではなくなっています。
走り始めるファントム、クリスティーヌ。そしてマダム。 

 
SCENE8 ~ The Streets of Coney Island

深い霧がかかり始め、雑踏の中にパフォーマンスをする道化たちや群衆の中、ファントム、クリスティーヌ、マダムがメグとグスタフを捜すという、かなり短いシーンです。
ワイワイとした群衆たちの歓声や奇声。バタバタバタとヘリコプターのような大きな騒音も聞こえます。この時代にヘリはなかったと思いますので、何の音だったのかは不明です。 
「グスターフ!!」「グスターフ!!」と叫ぶ、シリアクリスティーヌ。
「マーザー!!」と、ダニエルグスタフの悲鳴が聞こえてきます。 


SCENE9 ~ The Pier 

埠頭の先端。あと一歩で海というところ。照明の揺らぎ(海の波を表している)でそれはすぐにわかります。深い霧はかかったままです。
メグはグスタフの腕を強くひっぱりながら走ってきて、その埠頭の先端に立つのです。
メグはグスタフを自分の体の手前に立たせ、もうすぐにでも海に飛び込みそうになっている状態です。
グスタフはかなり怯えていて、「僕は泳げない!」とメグに訴えますが、メグは「すぐに終わる」と言って聞きません。  

ここからのメグはとても痛々しくて、涙なしでは見ていられない位、相当に傷ついています。 
ヘイリー・フラハティのメグは健気なメグを演じる分、このラストではかなり可哀想です。
怯えるグスタフを力強く押さえながら、ためらいながら海を見ています。声も震えています。

そこに駆け込んでくるのはファントム、クリスティーヌとマダム。
案外あっさりとグスタフを手放してしまうメグ。グスタフはクリスティーヌの元へ走ります。 
一安心かと思いきや、メグはファントムが自分の部屋に置いていたピストル(マダムが一幕最後に、ファントムの部屋から持ち去ったものと同じピストル)を両手で持ち、銃口をファントムに向けるのです。 

ちょっと戻りまして、なぜファントムがこの埠頭にメグが居るのかわかったのかを考えてみますと、二幕冒頭のBarで、自殺の名所と呼ばれているここの埠頭の話を、メグがラウルにしていたことを、ファントムはカウンターから聞いていたからでしょうか。 

体をガタガタと震わせながら、消え入りそうに。しかしファントムに強く言います。 
「あなたはやっと今、私を見てくれた!」  
動きを止めるファントム。泣きそうな顔でメグを見ているマダム。クリスティーヌはグスタフを守ろうとして、自分の背中側に隠れさせます。 

オペラ座事件の後、必死でファントムを匿い、パリから逃げるようにこのアメリカへ、ニューヨークへとファントムを連れてきたマダムとメグ。
しかし、それは決して楽な道のりではなかった。ファントムを再び立ち直らせ、挙句にファンタズマという新しい彼の世界を築き上げ、彼を大きな成功者に導いたのは、決してファントムの才能だけのことではない。
マダムが手配したこの地域のパトロンやタニマチ、権力者達を喜ばせるために、メグは自らの身を犠牲にしてきた。それは、この世界で生き延びるための術であった。少なくともそれを納得してやってきた。どんなに反吐がでる思いをしても。 
「毎朝、この海で泳げば全てを洗い流してくれる」と、メグはバーで言っていた。
それは、汚された体を清めるという意味で、メグは海で泳いでいたのかもしれない。 

唯一、メグがファントムに自分の頑張りをアピールできる場所がファンタズマのステージだった。
毎回一生懸命に演じた。歌って踊って。一日5回公演でもやり抜いた。
ただ見てほしかった。褒めてほしかった。誇りに思ってほしかった。喜んでほしかった。 
 
しかし、ファントムは一度もメグのステージなんて、見ていなかった。
そして、あっさりとクリスティーヌを選んでしまった。
いや、この10年間、ファントムはずっとクリスティーヌのことしか考えていなかったのだ。 

親友のクリスティーヌをファントムから救い、そして師であるファントムも救えたと思っていたのに。
それまで、どこかで気付いていたことだけれども、それでも絆を信じていたのに。 
プツン、と音をたてて切れてしまった。全てが壊れてしまったのだ。 

声と体を震わせながら、気が変になってしまったかのように、繰り返して同じことをブツブツとつぶやきはじめるメグ。そして、ファントムに向けていた銃口を、自らの頭に向け直します。
慌てて止めようとするマダムを制止するファントム。

ようやくメグの心痛に気付いたファントムは、これまで、ほったらかしにしてきた埋め合わせをするかのように、メグに甘い言葉をかけつつ(ミュージカルなので歌ですが)、ゆっくりと近づきます。
それを聞きながらも、今度は目を閉じて自分の喉元に銃口をつけるメグ。 
ファントムは説得しながら、メグの肩をそっと抱きます。
ファントムに触れられた嬉しさなのか、目をつぶったまま、「ハァァッ」と大きく息をし、喉元につけていたピストルは、片手で持ったままダランとぶら下がります。 
この時のヘイリーメグのダランとぶら下げる腕は、本当に重い銃を持っていたような力の抜け具合で、とてもリアルかつ、緊張していた糸が一気に解けたようにも思えます。 

ファントムは、"Beauty Underneath" のフレーズで、「(メグは)表には出ない美しさがある」と言います。メグは、「…Yes…!!」と、静かに泣きそうな声で、しかし力強く返事をします。
ヘイリーメグは息を整えるように、「ハッ、ハッ」と静かに言いながら、ファントムの言葉に耳を傾けます。 
しかしファントムは、自分のことをなぞらえるように、「真の美しさは目には見えない。私たちはクリスティーヌのようにはなれないのだ」と言ってしまいます。  
メグはハッと目を開け、ファントムに反論するように、しかし哀しそうな声で、「クリスティーヌ…クリスティーヌ…いつもいつもクリ(ボンッ!)」 

ここでメグが持っていたピストルが暴発(誤射)してしまい、クリスティーヌの胸に当たってしまいます。
崩れ落ちるクリスティーヌ。茫然と立ちつくすメグ。
ファントムはマダムに、「ジリー!メグを助けろ!連れて逃げろ!早く!!」と叫びます。 
メグとマダムは走り去ってしまいます。 

クリスティーヌの胸からは血がドクドク溢れています。
クリスティーヌを抱えるファントム。どうしていいのかわからず、クリスティーヌに「パパはどこへ行ったの」と聞くグスタフ。
クリスティーヌはグスタフに、「あなたの…」と言おうとするのと同時に、「No」と、クリスティーヌに言うのをやめさせようとするファントム。クリスティーヌは「いいのよ」と言ってファントムを諭し、あらためてグスタフに言います。
「この人が、あなたの本当のお父さんよ」  
クリスティーヌは息も絶え絶えに、"Look With Your Heart"のフレーズを歌います。
「あなたの心で見て、目で見るのではなく、心は嘘をつかない…」 
しかしグスタフはすぐに「Nooooo!!!」と叫び、その場から走り去ってしまいます。
「グスタフ!」と、クリスティーヌ。

ジャーン、ジャージャージャーン!!
"Once Upon Another Time"の始まりの音楽が鳴り、ファントムが歌い始めます。 
クリスティーヌを抱えたままのファントムは、クリスティーヌが少しでも楽になるように更に寝かせるようにします。 
「あの子をどうしたらいい」とファントム。 
シリアクリスティーヌは細い歌声のまま、息を切らせながら歌います。ラミンファントムはそれを守るように、切なく、時にはクリスティーヌを励ますように力強く歌うのです。
クリスティーヌとファントムの最後のデュエット。あまりに哀しいハーモニーです。
クリスティーヌはデュエットの途中で歌えなくなってしまいます。

クリスティーヌはもう殆ど歌えません。最後に途切れ途切れの"Till I Hear You Sing" のフレーズで、ファントムにこう言います。 
「Remember…
 Love never dies…
 Kiss me one last time…」  

オーケストラがさらに大きくなり、そして哀しくフレーズを奏でます。 
ファントムはクリスティーヌを抱き起こし、キスをします。 
わーん、もう見ていられない。号泣ですよ。涙がボロボロボロボロ出てしまいます。 
しかし、ここで大歓声と大きな拍手が沸き起こりました!
えーここで拍手? わーん無理むり…と思いながら一応拍手を試みるも、やっぱり無理やー… 

やがて、キスをしていた唇が離れ、ファントムの肩にあったクリスティーヌの手は、力なく下がってしまいます。
「Noooooooooo!!!!!!」と絶叫するラミンファントム。この絶叫にまた涙が溢れて止まらなくなります。 

暫くクリスティーヌを抱いていたファントムは、クリスティーヌを寝かせて、手を胸のあたりで組ませます。 
そして、前作のラストでクリスティーヌから貰った指輪をポケットから取り出し、クリスティーヌの手に握らせます。 
ファントムはクリスティーヌの指輪をずっと大事に持っていたのです。
一幕最初のナンバー、"Till I Hear You Sing" でも、この指輪を大事そうに眺めていました。 
最後に、クリスティーヌに指輪を返したファントム。 

そこに、グスタフがラウルと手を繋いで現れます。
二人の気配に気付いてクリスティーヌから離れるファントム。
ラウルと目が合いますが、かつての敵意むき出しの二人ではありません。
デイヴィッドラウルは、タムファントムの時に、ファントムの肩にポンと手を置いていましたが、ラミンにはそれはしていませんでした。 
会話はありませんが、目で語り合う二人。

クリスティーヌの傍に座り込み、泣いているグスタフ。
神妙な面持ちで跪き、やはりクリスティーヌの傍でグスタフを抱き寄せるラウル。 

ファントムは、その光景をぼんやりと見つつ、その場からゆっくりと立ち去ろうとしますが、足を止めます。
そして、マスクをゆっくりと外します。 

「Love…never…dies…」
クリスティーヌが歌ってくれたことにより完成したオリジナルのアリア、"Love Never Dies" を、ファントムが口ずさむように、ゆっくりと、切なく歌いあげるのです。 
それと同じくして、ラウルはグスタフに、ファントムの方へ行くように促します。
ラウルを見つめるグスタフ。大きく頷くラウル。 

恐る恐るファントムに近づき、ファントムの手を握るグスタフ。 
ファントムは驚き、グスタフの方を向きます。グスタフと見つめ合うファントム。
グスタフはファントムの醜い素顔を見ても怖がらず、ファントムに強く抱きつきます。 
ラウルと目が合うファントム。ラウルはファントムにまた、大きく頷くのです。 

ジャーン、ジャージャ、ジャーンジャーン!
"Love Never Dies" の音楽が更に大きくなり、ここでまた大きな拍手と大歓声が! 
(ここは、自分も拍手できました)

クリスティーヌはラウルの元に。
そして、グスタフはファントムの元に…。

 
(幕) 

総括は別記事で、早い機会に書きます。 
一旦はここで切りますね。なかなか終わらせることができなくて、すいません。 

オペラ座の怪人2~ラヴ・ネヴァー・ダイズ デラックス・エディション(DVD付)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: CD





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