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オペラ座の怪人:電通四季劇場[海]:2011年10月15日ソワレ観劇レポその3 #operaza [観劇感想:劇団四季(2011年)]

オペラ座の怪人:電通四季劇場[海]:2011年10月15日ソワレ観劇レポその3 #operaza  

    

みなさんこんばんは。
 
オペラ座レポは、まさかの三本立てになってしまいました。
今回で完結です。
今回の東京公演の特徴や、演出で気付いたことなどなど。
思い出すまま、思うままに書いていきますね。

最後にちょっと文句を書いてますので、嫌な方はスルーしてください。 
  

 

オペラ座の怪人 ロングランキャスト

オペラ座の怪人 ロングランキャスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1992/09/26
  • メディア: CD

 

まず、今回の「オペラ座の怪人」東京公演は、オーケストラによる生演奏です。 
劇団四季の公演では残念ながら縮小編成ですが、それでも生演奏の素晴らしさを体感できる、今となっては希少な公演ですね。四季は録音伴奏使用がメインですから。  
四季のオペラ座は23年の歴史のなかで、いつ縮小編成になったのかはわかりませんが、初演の日生劇場では、フル編成だったらしい、という話を聞いたことがあります。
ちなみに、前回東京公演(同じ海劇場)では、縮小編成でした。

自分が初めて観た大阪公演初演(近鉄劇場)では、録音伴奏でした。
日生劇場でも観た親が、「オーケストラが入っていない!」と怒っていたという記憶があります(笑)。 
これ、多分特別な契約だと思うんですけど、ホームの東京公演では生演奏必須で、地方公演はツアー扱いで特例として、録音伴奏を認めてもらっているのだと思います。
世界中、どこのオペラ座カンパニーをみても、録音の伴奏を使用しているのは、日本の劇団四季だけでしょう。ツアーカンパニーでもオケ入ってますからね、通常は。  

四季のオペラ座しか知らなかった自分は、映画版「オペラ座の怪人」(2004年)のオケの重厚さにゾクゾクしてしまいました。 
また、2009年に観た韓国公演「オペラ座の怪人」でも、フル編成のオーケストラに鳥肌が立ちまくりでした。オーケストラ・ピットから溢れる、音の洪水を体感したのです。 
今年の1月に観た、ロンドン・オリジナル・カンパニーでもそれはもちろんのこと。
また、現在上映中の「オペラ座の怪人25周年特別公演inロンドン」では、通常公演よりも更に多い、特別なオーケストラ編成になっていますね。ヴァイオリンだけでも、15人位ですか? ここまでやってくれると大迫力ですね!

四季のは編成が少ない分、重厚さという面ではどうしても不利で、完全なものは再現できませんが、それでもやっぱり、生演奏というのは良いのです。 
この日(10月15日の夜公演)はオーケストラにも大きな拍手が贈られていました。そうでしょうそうでしょうとも。
やっぱり違うんですよ、生だとね。感じるものが絶対に違う。感動も割増になることでしょう。 

自分が四季のオペラ座の演奏で好きなシーンは、一幕終盤、屋上のシーンでのこと。
「私は行ったの、あの人に連れられて、あの閉ざされた闇の世界へ」と、クリスティーヌが歌う時に、恐ろしさをあらわすように、弦楽器が細かく弓を刻むんですね。あの弦が擦れる音がたまらないです。これは、録音演奏版ではなぜか味わえないのです。 
笠松クリスティーヌが怯えながら歌うのですから、余計に、ファントムに追われている心情が伝わるような気がします。  

折角の生演奏なのに、四季は伝統を重んじているのか、墓場でのクリスティーヌのラスト、「どうぞ、力を与えて~(ボン)」で切れるように終わるままですが、現在のオペラ座の主流はもう一フレーズ繰り返して、ジャジャジャジャーンという感じで、盛り上げて終わるんですね。それを是非やってほしい。録音じゃなかったらできますよね。
あと、Think of Meも、カルロッタと同じ音程に途中から変調するのですけど、四季のはクリスティーヌリハの下がったままの調なので、生演奏なら是非ここも上げてほしいです。ラウルの中井さん歌うまいので、低い音程よりも、高い方の音程でも聴かせてほしいと思いました。もちろん、クリスティーヌもね。 

ただ、ひとつだけ!
何と、今回オペラ座の演奏で、現在のものに合わせた箇所があります。
(たった、ひとつだけですが…) 
それは、どこかといいますと、オーヴァーチュアの最後の部分です。 
ジャーン、ジャジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャジャーン、ジャジャジャジャ」 
の、四回の伸ばす「ジャーン」で、ティンパニが「、ダン、ダン」と、裏打ちで入るようになりました!
おぉー、凄い!パチパチパチ~
これは、録音版では絶対に聴けないですよ。現在の主流に合わせて演奏していたので、とても感動しました。 

ちょっとずつでも良いので、生演奏ならできる譜面の変更をやってほしいな、と思いました。 

オケのことはこの位にしまして…

あとは、クリスティーヌがイル・ムートの冒頭で、足をピコピコ振らなくなってしまったこと。 
名古屋公演から やらなくなってしまった、アンドレのバレエ(第3幕のバレエ)。
カルロッタのThink of Me に聴きほれる表現をするアンドレは、普通の顔で聴いていた…などなど。
全体的に四季ならではの、フラットな演技に戻っていました。 

ふむ…四季では大袈裟な演技はしてはいけないんですよね。 
ちょっともの足りないですが、音楽会を楽しむような感覚だと思えば、たんたんと観られて良いのかもしれませんが。 

それから、舞台装置について。 
名古屋公演と京都公演では、劇場の設備の制約から、一部のシーンで代替のものになっていました。(天使像にのるファントムは、舞台の上など) 

まず、シャンデリアは大きなものに変わっています。前回東京公演や大阪公演で使ったものと同じだと思います。
ファントムがのりこむ天使像は、アーチの上からきっちり降りてきます。これにより、アーチの上で演技をするファントムは、実際のファントム俳優(この日は大山大輔さん)が演じています。 

前回東京公演と比較して今回から変わったのは、前回東京公演や大阪公演にあった、ファントムの地下室で床下からせり上がってくる、巨大な6本のキャンドルスタンド(?)は、舞台袖から移動してくるようになりました。小さな大量の蝋燭は床下から出てきます。 
また、ファントムがクリスティーヌを最初に地下室に連れていくときに、床下(奈落)へと降りていく階段はなくなっています。 

これは思うに、床の装置は名古屋、京都で使用したツアー版のものを使用し、シャンデリアや天使像は東京公演で使用可能な装置を使用しているのだと思います。
なので、今回はツアー版とのミックス、ですね。最近四季は、演目と演目の日程が短いので、セットの設営に時間がかかるものは、出来る限り省略しているのでしょうか。 

ちょっと簡素な感じになってしまったと感じるのは否めません。 
まぁそれでも、シャンデリアの迫力や天使像のギミックは再現されていますので、贅沢は言えないですね。 

最後に…
劇団四季はもう、大きな音量でミュージカルを上演することはしないのでしょうか。 
オペラ座の怪人はクラシックですから、オケの音量下げたら、音楽そのものが聴こえないでしょう。 
あの迫力のあるオーヴァーチュアでさえ、音量絞っていましたからね…。(その時点で諦めましたが) 

世界一音量の小さいオペラ座の怪人。
劇団四季のオペラ座の怪人は音量が小さいらしい。

アンドリュー・ロイド=ウェバーの甘美な旋律が泣きますよ。
あの美しい音楽に魅力を感じて、四季のオペラ座を観に行く人は大勢いるでしょうに…。

と、残念な締めくくりになりますが、もう、自分はそういうのは嫌なので、しばらくは観に行かないと思います。
舞台装置だ、録音だ生演奏だ、演出がどうした。というのは、あとから付随するものです。
素晴らしい音楽を聴きに行っているのですから、それを聴こえなくしてしまった罪は、かなり大きいですよ。

だって、前はちゃんと聴こえるように大きな音量で上演していたのですからね。 
 
まぁでも、素晴らしい新ファントムと、歌の上手いプリンシパルを楽しめたというのは良かったです。 
キャストには一切非はないですからね。それだけは強調しておきます。 
大山さんも、もっと素晴らしい環境で歌えたらいいのにな、と思いました。
本当に勿体ないことしますよね。  
 
  





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コメント 10

SH

笑った!「劇団四季のオペラ座の怪人は音量が小さいらしい」って、、。笑いましたが、もし私がその場にいたら多分激怒していたことでしょう。心情お察し申し上げます。

しかしjurunさまのオーケストラに詳しいですね。私どの音をどの楽器が出しているのか、とかさえあんまりよく分かりません。変調とかもあんまりよくわかりません。御恥ずかしいですですが、こうして詳しい方に書いていただくと勉強になります。
by SH (2011-10-24 01:56) 

采菜

こんばんは。
2日、連続、コメントです!!
オペラ座マニアとしては私も噛み付くネタばかり!!
本当に生オケがいいですよねぇ~
別の曲に聴こえる位!!
スィンク・オブ・ミーの変調とか、演出の変更とか、私も同感です!!
まさに!!
(今回の)初日に行ったとき、あれ?クリスとファントムが奈落行かない!!とか蝋燭、袖から出てくるんかい?
って突っ込んでました(笑)
舞台裏のシーンでブケーがバレリーナにお話している時は、奈落から出てくるのに~…
名古屋からいろいろ変更になってショックで東京で多少戻って傷は癒えましたがまだもうちょっと欲しいところいくつか…
スィンク・オブ・ミーは本当に音、上げて欲しいです!!
ラストの聴かせどころなんか、Es dur(変ホ長調)がE dur(ホ長調)になるわけですから、B(シ♭)がH(シ♮)になるんですから!!これは大きいです!!
半音も違うんですから!!こっちのほうが私も気持ちよくて好きです!!
タイトルソングでバリバリE(ミ)は出してるんですからでないわけでもないし、オペラにそんな音は当たり前ですからね。あと、墓場にてのラストも、外国のように♪どうぞ~力を~与えて~ 力を~与えてー!!♪ってオクターブあがったF(ファ)で終わってくれたほうが盛り上るし、拍手も盛り上るし絶対、そっちにして欲しいです!!(個人的感想)私は自分の発表会でしょっちバージョンで歌っちゃいましたから(笑)
あと、屋上。海外のように奈落から階段上って、登場して!!(≧▽≦)って感じです。こちらも個人的感想♪そっちのほうが面白いですよ!

生オケはやっぱりダイナミックに欲しいとこですよね
前回はタイトルソングのラスト、クリスティーヌのカデンツェでアーアアアアーアアーアアーアー!のあとのシンバルのチャン!があった気がしたんでそれが欲しい!!生オケと録音じゃちょっと差が激しい!!特に、オペラ座みたいなチョー、オーケストラの似合う作品は!!
ウィキッドでも個人的に人生を踊り明かせであったドラム、パーカッションっぽい音が録音でなくなって変なやりきれない音になっちゃって初めはチョーショックでした。
オペラ座は差の大きさが半端じゃないのでやっぱり放せないです(>_<)アンドリューさんって本当に素晴らしすぎる音楽を作っていらっしゃるのでそれをもっともっと大迫力で味わいたいですね。
小編成。確かに音量、小さかったです。何故か生じゃないのに映画の方がダイナミックだった(笑)まぁチケット代も安くしてそれでオーケストラを大きくしてたら赤字になってしまうのかしら?でもちょっと劇場を作りすぎちゃったのでは?それで人も足りなくなっちゃうし、オケ率も低くなってきているし…
まぁとにかく!!オペラ座だけでも、生オケはダイナミックに!外して欲しくないです!!
by 采菜 (2011-10-24 18:36) 

杏子

こんばんは
初めてコメントさせて頂きます
私は東海地方在住なので名古屋公演で
2度鑑賞し、先週20日に海劇場で観てきました
変わっているところは、やっぱり目立ちますね

私も、もう少し音が大きくならないかなぁと思います
あと、もっと前の名古屋公演(今の劇場じゃない場所)では生オケでしたが・・・
地方も生オケにならないでしょうかねぇ

by 杏子 (2011-10-26 00:03) 

koichi

劇場が小さいですからねぇ

個人的には歌メインで聴いているので、許容範囲かな~って思います。

次は高井ファントムと沼尾クリスティーヌになったら行こうかと思ってます。

この2人だと、お互いの愛が届いて、お互いが相手の幸せを思って別れる美しい話に見えるんですよねぇ。
by koichi (2011-10-26 01:20) 

jurun

>SHさん 

前にSさまにお話したように、どんどん音が小さくなってきている傾向だったので、きっとそうなんだろうな~と思っていたら、予想通りめちゃくちゃ小さかったので、失笑でした。 
当然騒音の様な大きすぎる音量は耳ざわりですが、ミュージカルを観に行って音量が足りなくて不満に感じるって、まぁなかなか体験しないことだと思います。
いえいえ。自分は全然詳しくないんですよ。ちょっと知っている位で、専門的なことはあまりわかっていません。 
Sさまが高井ファントムをご覧になる日には、音量のことだけは改善されているように、祈るばかりです…
by jurun (2011-10-26 22:43) 

jurun

>采菜さん 

色々と思うことはあっても、色々事情があって仕方ないんだろうな、と のみこめる事と、絶対に納得がいかないところと、どうしても出てきますよね。 
大好きなオペラ座の怪人を観に行って、音が小さいなんて本当に失笑ものでしたし、こんなに極端なことをしなくたっていいのに。と、残念でなりませんでした。 

by jurun (2011-10-26 22:47) 

jurun

>杏子さん 

こんばんは。コメントを頂きましてありがとうございます。
劇場によって演出やセットは多少変わるので、どうしても違ってくる部分はあります。そういう違いを見つけるのも楽しかったりしますよね。
でもやっぱり音量は、もの足りなかったですよね。相当小さかったと思います。
なんと、名古屋の初期は生オーケストラだったのですか?!それは初耳でした。東京以外でオケは入れたことが無いと思っていましたので。 
色々と制約や事情はあると思いますが、音楽を前面におしだすオペラ座位は、どの都市で上演するときでも、出来ればオーケストラを入れてほしいですね。
by jurun (2011-10-26 22:55) 

jurun

>koichiさん 

1,000人収容の劇場ですから決して小さくはないと思います。
当然、歌も聴こえなければいけませんが、オペラ座の怪人は特に音楽が素晴らしいので、演奏の音量を卓側で極端に下げるというのは、自分は納得いきませんでした。 

確かに、組み合わせによって感じるところは変わってきますよね。自分は沼尾クリスティーヌならどの怪人でも(笑)大丈夫です

by jurun (2011-10-26 23:07) 

ryo

かなり前の記事にコメント失礼します。
文中で
>前はちゃんと聴こえるように大きな音量で上演していたのですからね。
とお書きですが、いつを境に音量が変わったのかご存知ですか?最近久しぶりに四季のミュージカルを見るようになり、昔の記憶より音量が小さいので気になっていました。

また、横浜で上演中のキャッツは他の上演作品よりも音量が大きかったです。この理由気になりますね。

by ryo (2011-11-13 16:56) 

jurun

>ryoさん 

「オペラ座の怪人」でいいますと前回東京公演(2005~)、大阪公演(2007~)は音量は大きかったですが、2010年1月から始まった名古屋公演から小さくなりました。ただこれは、名古屋の古い劇場による音響の特性で仕方ないものと考えていました。その時は、ですね。
四季作品全体では、音が小さいと不満を漏らしたのは、2010年4月の「春のめざめ」東京公演です。初演(2009)が大音量だっただけに相当不満に思いました。
それから、2010年5月の「マンマ・ミーア!」広島公演はめちゃくちゃ小さくなりました。マンマはそれまで爆音演目という意識が強かったので、この時は「喫茶店のBGM」と表現したと思います。同じ年の8月の静岡公演も静かでした。ただこのマンマはツアーである為に、その時だけ音量を小さくしていると思っていましたが、わざとやっていると確信したのは、12月の東京公演です。「喫茶店BGM」のままでそれはガッカリしました。 
他には「アイーダ」東京公演(2009)もこれまでの劇場での公演を観てきましたから、音量に不満がありました。オーヴァーチュアやアントラクトで音の大きさに驚いてビクッとならなかったのです。
今年の「ジーザス・クライスト=スーパースター」もそれは顕著でした。ジーザスは大好きなので確実にリピートする演目ですが、両バージョン1回ずつに収まりました。お財布には優しいですね。
ryoさんの御質問で思い返してみますと、どうやら2009年のアイーダあたりから、伴奏音楽を小さくしてきたように思います。
これはなぜそうしているのかと言いますと、「日本語の台詞を、より明瞭に聞かせるため」らしいです。劇団四季は音楽よりも台詞の劇団なんですね。台詞を聞かせるためには音楽を小さくする、という理論なのでしょう。マイクの音量を上げるのではなくて。
もしその理由が本当だとしても、オペラ座なんか台詞は殆どないんですけどねぇ…

ryoさん、「キャッツ」はいつ頃ご覧になられましたか?
自分は2009年11月横浜公演開幕で、その音の小ささに不満を言った記憶があります。あれだけ好きだったキャッツを観に行かなくなったのは、その頃からです。確実に東京の時よりも音量は下がっていると思います。それは今年の8月に久々に観た時にも感じました。 
by jurun (2011-11-14 07:53) 

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