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『オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン』:オペコン映画見どころまとめ #Phantom25_JP [The Phantom of the Opera]

『オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン』:オペコン映画見どころまとめ #Phantom25_JP


http://www.youtube.com/watch?v=3gwZdkjpPds 


 
TOHOシネマズで現在、絶賛全国順次上映中の、
オペラ座の怪人25周年特別公演inロンドン』。
(The Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall) 
 
(※詳しい上映劇場はこちらをご確認ください → 劇場情報

 
前回の記事では、公開初日の簡易レポ → 禁断ブログ
また、その時に感じた音ズレについて → 禁断ブログ 

書いてきました。
 

イギリスではDVD, Blu-rayは、11月14日に発売になりました。
日本盤のDVD, Blu-rayは1月25日発売予定) 

→ オペラ座の怪人 25周年記念公演inロンドン [DVD]

なお、DVD,Blu-rayでは、
映画版とは別アングルの、新編集版になるそうです!

これは嬉しいですね。映画版は公演当日、LIVE中継された素材がそのまま映画化されていましたので、どうしてもアングルやカメラワーク。そして演奏のミスなどなどが気になっていましたので。 

そして、サウンドトラックCDも同じ日に発売済で、
日本のアマゾンでも輸入盤を購入することができます

→ Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall

 
 
さて、初回観劇(10/21)から随分たってしまいましたが、
禁断的オペコン映画の見どころ」、というのを今回書いていきたいと思います。 
 

「見どころ」と言っても、例によってとても個人的なものであり、少々マニアックな視点になるかもしれませんが、どうかご了承ください。
また、今後この映画をご覧になる予定(DVD,BD購入予定も含めて)で、一切の知識を入れずに観たいという方は、この先に進むことはご遠慮くださいね。

 
それでは、いきます。

 

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor UK
  • 発売日: 2011/11/22
  • メディア: CD

 

http://www.youtube.com/watch?v=t51mc3GTOmo 

 

まず、この映画は情報があまりに少ないです(映画館でのパンフレット販売はなし)。
また、字幕によるキャストの紹介も解説も一切ありません。

申し訳ないのですが、日本版の公式サイトでも、必要最低限の情報しか公開していません。

その為なのか割と、みなさんが勘違いされていることがありますので、まずはそのことから書きますね。

ひとつは、この公演は「25周年特別公演の舞台版であり、コンサートではない」、ということ。
これについては、前にも少し書きました。
※便宜上、このブログでは「オペコン」、「オペコン映画」と表記していますが、本当は「コン」ではありません。

また、「ロンドン公演は毎回、この映画のような豪華なバージョンで上演されているのではない」、ということです。

ロンドンで25年に渡って上演を続けている、ハー・マジェスティーズ・シアターの「オペラ座の怪人」は、日本の劇団四季が上演しているものと同じです。
(「オペラ座の怪人」は、世界のどの国で上演するものでも、演出・舞台装置・衣装など含めて、ロンドン版と全く同じにしなければいけないそうです) 

ですので、今回のこのオペコン映画で楽しめる舞台は、通常のオリジナル・ロンドン版とは異なる、あくまでも「25周年の特別な公演」なのです。
特別なキャストやゲスト、特別な演出、特別なオーケストラ、特別な舞台装置、特別な劇場…

この特別公演が上演されたのは、ロイヤル・アルバート・ホールという会場で、いつも上演しているハー・マジェスティーズ・シアターとは違うところで行われました。
アルバートホールでは一回の公演で5,000人位入っているようですが、ハー・マジェスティーズの方は800人位でしょうか。割と小さな劇場なんですよ。四季の劇場よりも狭い感じです。

今年の10月1日の夜公演、2日の昼夜公演の合計3回公演のみの、本当に特別な公演を収録して公開しているのが、今回の「オペコン映画」なのです。 

前置きが長くなりました。
それでは見どころをダダーっと羅列していきますね。いつものように、まとまりはありません。
映画を見ながら、あぁそういえばあんなこと言ってたな…程度に思い出して頂ければ幸いです。 


  
25周年特別公演のキャストはこちら → UK公式

競売人(オークショニア)を務める、アール・カーペンターは、有名な元ファントム俳優です。
喋る声がめちゃくちゃ渋いですね。 
現在のWEファントム、ジョン・オーウェン・ジョーンズの後、期間限定でハーマジェスティーズ・シアターでファントム役として立つそうですよ。自分はちょうどまた行く頃なので、アールファントムを拝見できそうです。
その後、新演出のUKツアー「オペラ座の怪人」のファントムとしての出演も決定しているそうです。
こんな凄い人がオークショナー役なのですから、やっぱり特別な公演なんですね。 

オークションの老ラウルは舞台上手に。
マダム・ジリーは下手側にいます。
これは通常公演とは逆です。
また、ラウルは車椅子ではなく、普通の木の椅子に座っています。
通常公演では居る、アンドレやフィルマンの姿は見えません。

老ラウルがアップになったときに、髭の下にマイクが確認できます。

シャンデリアは、2004年の映画、「オペラ座の怪人」に使われたのと同じものだそうです。
流石に豪華すぎるため、上昇や落下はありませんが、派手に火花を上げたりしてそれはそれで大迫力ですよね。

圧倒的な人数のオーケストラに驚きです。 
通常編成の3倍の人数らしいです。 

劇中劇、「ハンニバル」のリハーサルでは、バレリーナの数にも圧倒されます。
30人位でてきますね。(通常公演ではメグとクリスティーヌを足しても8人がMax) 
映画では残念ながらなかなか見つけられませんが、この中にはもちろん、クリスティーヌのシエラも居て、踊っています。 
ハンニバルを踊るシエラがわかりやすいのは、カルロッタとピアンジが二人で歌うところ(ピアンジが音を外すシーンではなく、クライマックスの手前あたり)です。二人の前にいるバレリーナに、シエラとメグが割とアップ目で映ります。 

バレエといえば、鞭男(奴隷マスター)役を務めるセルゲイ・ポルーニンは、ロイヤルバレエ団のプリンシパルダンサーです。この人は通常公演では出てきません。特別ゲストですね。
なので、鞭男自体の見せどころが多くなっています。通常ではあんなに前に出てきません。
とても綺麗な体で、美しいバレエを魅せてくれます。バレエのことはわかりませんが、素人目で観ても一流のダンサーだということは、画面から伝わってくると思います。

カルロッタのWendy Ferguson(ウェンディ) は、この鞭男のバレエダンサーにゾッコン…という演技を見せてくれますね。逆にポルーニンは嫌がる演技をします。
通常公演ではもちろん、鞭男との絡みはありません。

UK公式の25周年カルロッタには別の人(Kiera Duffy)となっていますが、どうやら途中で降板したようです。
代わりに、現在のロンドンオペラ座メインカルロッタのウェンディが、特別公演のカルロッタを務めました。
この人、大好きなんです。これまでハー・マジェスティーで2回拝見しましたが、もう出てきただけで爆笑してしまいました。
映画でも伝わると思いますが、ド迫力のカルロッタですね。

ピアンジはコミカルに演じています。あらゆるところで文句が多いピアンジです。
ムッシュー・レイエとの「ローマ」、「ローム」のやり取りでは通常公演とは違って、やり直しのところでも「ローム」と気をつけて歌うピアンジ(通常公演ではまた「ローマ」と歌ってしまう。わざと?)。
ハンニバルの見せ場である、象は特別公演では出てきませんでした。
その代わりというか、ピアンジが両手をあげてノッシノッシと更新するのが、何とも愉快です。

ムッシュー・ルフェーブル、ムッシュー・フィルマン、ムッシュー・アンドレが入ってくるタイミングは、通常公演とは違い、ハンニバルのリハーサルが終わってから。しかも客席の通路を歩いてきます。
フィルマンとアンドレは、現在のロンドンオペラ座のメインキャストの二人。なので息もピッタリですね。この二人も大好きです。 

支配人たちが舞台に入ってくるタイミングが違うので、クリスティーヌの父親のことを、「変わりものだったヴァイオリニスト」とアンドレが言うのは、なんとクリスティーヌ本人へ向けて言っています。しかも、カルロッタの代役にこれから歌うという時に。 

クリスティーヌは緊張してしまって、最初は上手く歌えません。
半信半疑だったまわりの出演者たちは、「ほらやっぱり無理じゃん!」という反応をします。
逃げ出そうとするクリスティーヌに、マダム・ジリーの杖が一喝。
そしてようやく堂々とした姿勢で、上手く歌い出す…という流れです。
これは四季のオペラ座とはちょっと違っていてます。四季のクリスティーヌは最初から綺麗な声で歌いますね。

ちなみに、クリスティーヌが上手く歌えない時のアップ。そして、堂々と歌い出す時のアップ。この時に、シエラの右奥に居る、ブルーのドレスを着た綺麗な女性は、Love Never Diesのクリスティーヌを演じた、シリア・グラハムです。
シエラはLNDオリジナルクリスティーヌ、シリアは二代目です。 
この二人が同じ画面に出てくるなんて、LNDファンとしては感慨深いものがあります。
(二幕の「ドンファン」リハーサルの時にも、シエラの後ろにシリアが居ます)

また、ウェンディのカルロッタが「新しい支配人の為に」歌う、"Think of Me"で、ウェンディのアップの時に右奥に映っているワイルド・ウーマンは、ロンドンオペラ座クリスティーヌのタビサ・ウェブです。
この特別公演では、バリバリのクリスティーヌの人たちがアンサンブルにまわっているのです。

クリスティーヌの"Think of Me"では、シエラのロングブレスにため息がでます。一度大きく息を吸うと、なかなか次に息継ぎをするまでがとても長いんですね。これは本当に素晴らしいです。
最後、床に両手をつくときに、「ピターン!」という音が大きく拾ってしまっているのはご愛敬ですね。

不出来なバレリーナ達を厳しく指導するマダム・ジリー役は、リズ・ロバートソンです。
やたらにこのマダムが怖く感じるのは、やはりこの人は、Love Never Diesのマダム・ジリー役だったからでしょうか。オペラ座マダムよりも2~3割増しで恐ろしいです。個人的に。

ファントムの「ブラヴァー、ブラヴァー、ブラヴィッシーマー」は、フランジング効果がかけられています。

シエラはファントムの声が聴こえて、ぼんやりとしていますが、メグに声をかけられてから嬉しそうな表情に変わり、パッと手を繋ぎにいくところが可愛いです。
歌いながら、ファントムのことを感じている時は、やや上の方を見ています。メグと目が合う時にはやはり嬉しそうな顔になります。 

マダムから手紙を受け取るシエラは、小声で「サンキュー」と言います。
マダムは、手紙を読み上げるクリスティーヌの声を立ち聞きしています。不気味ですね。

「ワハハハ!」と嬉しそうにクリスティーヌの楽屋に近づく、アンドレ、フィルマン、そしてラウル。
通常公演ではフィルマンの横にはフィルマン夫人がいますが、この特別公演ではアンドレ夫人(?)もいます。

この時にラウルが持っているのは、通常公演のシャンパンではなく、「一本の赤い薔薇」です。
(これは、Love Never Diesに繋がる伏線です)

クリスティーヌは引き出しからひとつのフォトフレームを出します。
このフォトフレームには、もちろんクリスティーヌの父親、グスタフ・ダーエの写真が入っているのでしょう。 
ラウルが「帽子を取ってくる」と言って、焦るクリスティーヌは、その写真を急いで引き出しの中にしまっています。 

ファントムの歌い出しで、ビクッとするシエラ・クリスティーヌ。

ラウルが声をかけたときは、最初は怪訝そうに「ムッシュー?」と言うシエラ。
ラウルだと解った時に、嬉しそうな表情に変化するシエラ。
薔薇を貰った時に一瞬迷う表情をするシエラ。
父親の写真を見て少し寂しそうな表情になるシエラ。
ファントムの声に怯え、しかし、徐々に陶酔したような表情に変化するシエラ。
この辺りのシエラの表情変化に注目してください。クリスティーヌの気持ちがよーく解ります。めっちゃ上手いです。 

通常公演ではギリギリ逃げられてしまうラウルですが、特別公演ではさらに一歩遅く、「エンジェル?!」も言いません。 

橋の上で演技をするクリスティーヌは、ロンドン公演クリスティーヌのケイティ・ホールです。 
一瞬、顔のアップが映りますが、当然のようにシエラとは別人なので、すぐに別のアングルに切り替わってしまいます。残念。 

ちなみにケイティは、来年の新演出UKツアーのクリスティーヌでの出演が決定しています。 

タイトルソングでは、ラミンファントムのめちゃくちゃ気合いの入った、「Sing!!」が楽しめます。
気合い入りすぎて、二回目の「Sing!!」はちょっと声が裏返り気味なのがまた良いですね(笑)。

シエラなので、当然のようにハイEまで、めちゃくちゃ上手く歌うのですが、シエラは「こんなに歌えちゃった…」というような表情をして、喉元を押さえるようにします。ファントムの指導(魔術?)により、歌姫として進化していくことを自ら感じているようです。

ラミンファントムのオルガンの弾き方は、体を上下に揺さぶり、最初は手元を中心に見ていますが、後半はやはりクリスティーヌを見たまま弾きます。 

"Music of the Night"の間、ラミンファントムはクリスティーヌから殆ど目を離しません。
また、ラミンの大きな手が常にシエラに向けられます。セクシーに動く指先にも注目です。 
ラミンは左手の小指に指輪をつけています。ちなみにジョン様は右手の小指です。 
四季のファントムは、このときは指輪をつけていませんね。多分ですが。 

クリスティーヌの背後にまわり、身をゆだねるように目をつぶるクリスティーヌ。
その時のラミンの「ハァッ」というため息のような声がまたセクシーです。 

通常公演ではクリスティーヌのマネキンに驚き、失神するクリスティーヌですが、特別公演では気持ちが高まり過ぎたのか、ファントムの顔を見た後に失神してしまいます。
「アッ」っと言いながらも、素早くお姫様だっこをするラミンファントム。良いですね。 

作曲中のファントムは、あの変な中国服のようなコスチュームは着用していません。帽子もです。
ラミンのファントムは、オルガンを弾いている間、また、作曲中は目を時折瞑って、自分の音楽に酔いしれているようにも思います。 
そして、神経質そうに譜面の角々を手でなぞるような仕草もします。
ラミンのファントムは左手でも右手でも、ペンを走らせていますので、両効きという解釈でしょうか。
ロンドンで観たジョントムは右利きでした。四季のファントムは左利きですね。

マスクを取ってからのファントムのもの凄い怒りよう。
ファントムにふきとばされるクリスティーヌ。
時々チラリと素顔を見せるファントム。それに怯えるクリスティーヌ。 
ここの二人のアクションはとても派手で、見ていて手に汗握りますが、ここも好きなシーンです。

支配人の部屋では、何よりもフィルマンの髪型!に爆笑します。
よくみると髭も、髪の毛のようにクルクルカールにしているのがわかります。 

「プリマ・ドンナ」では、機嫌を直したカルロッタを喜ぶピアンジが、フィルマンに強く握手をしてしまい、フィルマンは痛そうに顔をゆがめます。その仕返しとばかりに、フィルマンはピアンジの肩を叩くのです。 

2004年の映画「オペラ座の怪人」のように、「プリマ・ドンナ」の歌の最中に、「イル・ムート」の衣装に着替えるカルロッタ。これは通常版にはない演出なので面白いですね。 

「イル・ムート」では、クリスティーヌが扮するセラフィーモが、伯爵夫人(カルロッタ)の「アディーオス」の歌に聞き惚れて、胸に手をあててウットリしているのがわかります。 

カルロッタのウェンディーの蛙の声はとても太くて、迫力がありますね。

マエストロ(指揮者)は、この公演では舞台後ろの上の方にいますが、便宜上、カルロッタもアンドレも舞台前方に居るという設定で、マエストロに話かけています。

この特別公演では、「第3幕のバレエ」の間、キャット・ウォークの上で不審者(ファントム)の見回りをする、ジョセフ・ブケーの姿が見えます。これは通常公演ではありません。
もちろん、ファントムにやられてしまうブケー。これは2004年の映画版さながらの演出ですね。 

大勢のバレエ・ダンサーに混じっている男性のダンサーは、もちろんセルゲイ・ポルーニンです。
鞭男の時とは違う雰囲気ですね。ここでもとても綺麗なバレエを楽しむことができます。フワッと宙を舞う姿が美しいです。 

屋上に逃げ込むシエラは、最初吐き気をこらえるように、両手で口をおさえるのが確認できます。
この時クリスティーヌが着用している、フード付きのマントのようなものは、薄い緑色です。
これは、ロンドンの通常版でも同じ色です。四季では割と濃い目のブルーですよね。  

ファントムの声が聞こえて、怯えてしゃがみ込んでしまうシエラ。
ラウルが駆け寄り、ゆっくりと立ち上がるクリスティーヌ。
この時の、ラウルを見るシエラの目がとても好きなんです。注目してください。
ラウルがクリスティーヌのフードを取る時に、フードの内側に長めのピンが確認できます。
なるほど、このピンのおかげで留っていたんですね。

ラウル役のヘイドリー・フレイザーは、現在ロンドン公演の「レ・ミゼラブル」のジャヴェール役を務めています。
彼も歌はめちゃくちゃ上手いですね。中低音域が響いて、好きな歌声です。
目力も強いし、表情もなかなか良いと思いますが、この映画ではいかんせん、ラウルはあまり映らないのが残念です。
シエラとヘイドリーの、"All I Ask of You" はとても良いと思います。 
でも3回もチューするので、ファントムのように嫉妬してしまいますが………(笑)

嫉妬どころか、火の玉の一つも発さずに傍でメソメソしながら見ていたファントム。
クリスティーヌとラウルのデュエットが聞こえてくると、耳をふさぎながら、「チッ、No…、チッ」と、二回ほど舌打ち(?)します。 

シャンデリアが火花を噴きはじめると、クリスティーヌ以外の演者は皆、キャーキャー言って逃げますが、クリスティーヌだけは茫然と立ち尽くし、最後まで舞台の上にとどまっています。 
その火花ですが…結構客席まで落ちていますよね。火傷、大丈夫だったのでしょうか(笑) 


「マスカレード」は、お猿が3匹もいます。お猿だけではなく、むちゃくちゃたくさん人がいます。
舞台も階段も人でギッシリです。そしてボックス席も仮面舞踏会の客でいっぱいです。
通常公演では階段にマネキンが複数いますが、特別公演では全員、本当の人間が演じています。

ファントムは、クリスティーヌが首につけているラウルとの婚約指輪を奪う事は、この特別公演ではしていません。 

フィルマンとアンドレは途中で逃げていきますが、これは次の場面の衣装チェンジが間に合わないからでしょうか。 

クリスティーヌは通常公演とほぼ同じマスカレードの衣装ですが、両腕につけている大きなシュシュのようなものは、特別公演ではつけていません。 

ファントムの手によって(?)、操られたダンサー達は、クリスティーヌとラウルを意図的に離そうと仕掛けてきます。その時の困った表情のシエラ。そして困りつつもダンサーと一緒にフワリと踊るシエラ。かなり良いのです。 

再び支配人のオフィスにて。
ファントムからの手紙を、それは汚いものでも触るかのように、指先で摘むように扱うのはアンドレです。 
ピアンジも、ファントムの楽譜を床に落として、手をパンパンと払う様にします。 

フィルマンはその譜面を踏みます。これは通常公演でもやっています。

ファントムからの手紙を読み上げるマダムは、ファントムの歌が被ってくると歌うのをやめて、口パクはせずに、ジッと黙っています。一応、目線は手紙の方に向いていますが。 

ラウルが、「あ、そうなのか」と、ファントムを殺害する作戦を思いついた後、マダムが「駄目よ!」と歌うところ。ここは、通常公演とは違うアレンジの伴奏になっています。 

「ドンファンのリハーサル」では、最初のコーラス隊の不協和音を嫌がり、ピアンジは耳を塞いでいます。終始、態度の悪いピアンジ。
自分はいつも、「ドンファンの勝利」(The Point of No Return)で、ピアンジまで殺すことないのに…と思っていました。でも、このピアンジはちょっとファントムを馬鹿にし過ぎたようですね。

リハーサルがうまく進まないことに怒ったのか、ムッシュー・レイエが弾いていたピアノが勝手に演奏をし始めます。(ピアノの音があまり聴こえないのが残念)
そのピアノに怯えている、シエラの恐ろしがる息遣いが大きめに聞こえてきます。
が、残念ながらシエラの表情はスクリーンには映し出されません。 

墓場でのクリスティーヌのソロ。
ここはシエラの素晴らしい、渾身の歌声をたっぷりと堪能できる時間です。
本当にエンジェル・ヴォイスとはこのことですね。
歌い終わった直後、「ハァッ」と声を漏らします。それも良いです。
暫くショー・ストップとなります。ここは映画館でも一緒に拍手したくなる瞬間ですね。 

墓から現れるファントム。
ロンドン版では通常公演でもラウルがすぐに乱入します。三人で歌うというバージョンです。 
ラミンファントムは、涙ぐみながらクリスティーヌに必死で歌います。
ラウルの歌が聴こえないように、声量を更に増して歌い続けます。 
ヘイドリーのラウルも凄い声量です。ラミンとヘイドリーの歌声に、シエラの歌声はかき消されそうな勢いです。 

ここの三人のぶつかり合いというか、このエネルギーは、本当にもの凄いものを感じます…!!
この映画の中ではかなり好きなシーンかもしれません。 

「クリスティーヌ!クリスティーヌ!」と、ラウルが何度呼びかけても気付かないクリスティーヌ。
やっと気付いたシエラは、「ラウル!」と叫んで、ラウルの元に駆け寄り、すぐにキスをします。
…またチューしちゃった…ファントムの目の前で。

ファントムは通常公演のあのヒョロヒョロな火の玉ではなく、まるで手品のように、大きな炎を自由自在に操ります。「GO!」と言って火を飛ばします。
この炎は、マスカレードの最後も。
そして、"The Point of No Return"の最後(クリスティーヌを連れ去る場面)でも、火を出してラウル達の足を止めます。

ラミンの、「ワッハッハ!」という笑い方が結構お気に入りです。ファントムっぽいですよね。 

ドンファンの本番前。
警官隊と打ち合わせをするラウル、フィルマン、アンドレ。
フィルマンはラウルに背中を向けてこっそりお酒を飲みますが、アンドレに注意されてしまいます。

"The Point of No Return"の最後。クリスティーヌがファントムだと気付いて逃げだそうとして、すぐにつかまる…という緊張のシーン。
クリスティーヌが逃げようとするときに、ラミンは「ンー!」と言って唸った様な声を出します。 

クリスティーヌがフードを取ると、ファントムは一瞬歌うのをやめて、呟くように「リターン…」と言います。
この時、ファントムの髪が後ろに跳ねてしまっていて、それはツイッターでも話題になっていました。ちょっと可愛いんです(笑) 

ファントムは自分が元々付けていた、左手の小指のリングを外し、クリスティーヌの左手の薬指につけます。 

ファントムがクリスティーヌを再び地下室へ連れ去るシーン。
通常公演ではボートに乗せて進んでいきますが、特別公演では橋の上です。
その後、マダムとラウルが橋の上に。
特別公演ではラウルの、橋から湖への飛びこみはありません。 

救出に来たラウルに気付くと、ファントムはクリスティーヌの首を絞めはじめます。
「ワハハハ!」と笑うラミン。ラミンの大きな手で細いシエラの首は折れそうな勢いです。 
通常公演では、クリスティーヌの首を絞める、ということはしません。
Love Never Diesでは、クリスティーヌやラウルの首をグイグイ絞めるシーンが幾つかあります。
ラミンは首絞めが好きなのかどうかはわかりませんが、LNDを思わせる首絞め。これは緊張感が増しますね。ラウルも簡単には手出しできません。 

「選べ」と言ったファントムはクリスティーヌに背中を向けます。
その時のラミンの左手の指が、小刻みにピクピク震えています。

ラウルの首にかかったロープを切った直後、ファントムはラウルに「二人で出てゆけ」と言います。
その後、ラウルがファントムに飛びかからんばかりになっているのを、クリスティーヌがラウルの腕を引っ張って、制止しています。

猿のオルゴールが「マスカレード」の旋律を鳴らします。
ラミンのファントムは、その猿のシンバルの動きに合わせて、手を合わせるようにします。
猿の顔半分を指で、震えながら触っています。 

クリスティーヌは、ファントムに貰った指輪を返しにきます。
泣きながら、ファントムの手にキスをするシエラ。
泣きながら階段を登りながらも、ファントムの方を振り返るクリスティーヌ。

これはとても印象に残る、これまでのクリスティーヌとは随分違った、でもとても素敵な演じ方だと思いました。涙なしでは見ることができません。 

心配で階段の途中まで迎えにきた、ラウルに…ではなく、明らかにファントムに「どんな時でも二人の愛は」と歌い始めるクリスティーヌ。
ラウルは、「決して変わらないと」と続けますが、クリスティーヌはうつむいたままです。


 
Love Never Diesを演じたラミンとシエラが出演したから。というのもあるかもしれませんが、この特別公演では、続編への繋がりを大いににおわせる演出になっていたことは驚きでした。 
確かに、この終わり方ですと、これまであまりハッキリしなかったクリスティーヌの態度というか、ファントムへの愛を大きく感じることはできますね。

それから指輪について。
自分はずっと勘違いしていたのですけど、マスカレードでファントムが奪った、ラウルがクリスティーヌが贈った指輪。
これは、今回の特別公演ではそれを奪わなかったことにより、ファントムがクリスティーヌに"The Point of No Return" で渡した指輪…すなわち、最後にクリスティーヌがファントムに「返した」指輪は、ファントムが元々小指につけていた、自分の指輪だった。ということがわかりました。

四季のファントムは、"Music of the Night"ではこの指輪をつけていないので("The Point of No Return"では、左手の薬指に指輪をつけている)、もともとラウルがクリスティーヌに贈った指輪を、ファントムがクリスティーヌから奪った後、それをあげたのかと。ずっと思っていました。
ファントムさん、月に2万フランも給料を貰っておいて、そりゃせこいわ…と。ずっと思っていたのです。

でも違ったのですね。奪ったラウルの指輪はとっとと捨てて(?)、自分の指輪をあげて、それを最後に返したもらった…ということだったようです。
この指輪は、続編にも引き継がれます。10年たっても大事に持っています。
でも、もともとファントムの指輪だったのですから、持っていても不思議ではないですね。
ただ、クリスティーヌとの強い、唯一の思い出の大切な品であることには違いないですけど。

この辺りはずっとモヤモヤしていたことだったので、ハッキリして良かったです。
特別公演でもラウルの指輪を奪っていたら、まだモヤモヤは晴れなかったと思います。

最初の方にも書きましたが、1月25日に発売されるDVD,Blu-rayでは、映画館で上映されているものとは別編集(別日に公演した場面、アングル、カメラワーク、音声の修正等)になります。 
DVDのイギリス盤がもうすぐ入手できると思いますので、DVD新編集版のレビューを書く予定です。 

ボーナストラックで、映画館上映版のものが観ることができれば比較しやすいのですが、きっとそれはないでしょうね。
んーではまた映画館に観に行かなくては… 


それにしても、このオペコン映画って本当に凄いですね。
「オペラ座の怪人」が好きな人は、観なければ絶対に後悔すると思います。
 
まだまだ映画館での上映は続くようですから、まだ観ていないという方は是非是非!
DVDとは違うとなると、これは絶対に映画館でも観ておくべきでしょうね。
チャンスのある方は、どうぞお早めに、ご覧になってくださいね。 
  

オペラ座の怪人 25周年記念公演inロンドン [DVD]
Ramin

Ramin

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony Music
  • 発売日: 2012/02/06
  • メディア: CD





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コメント 8

mirura

こんばんは。再びおじゃまします。
‘見どころまとめ ’、大変興味深く読ませていただきました。

思えばこの映画、私はファントムの手のしぐさと眼差しに見入っていたような。
非常に男性的、且つ激しくも時に抑制された感情の発散が感じられる気がして。

私も"Music of the Night"で、感に堪えぬといったような「ハァッ」のため息が
たまらない・・・・クリスティーヌにマントをかけてやる時の手つきや表情も好き。
"Wandering Child"を歌いかける直前にクリスティーヌを見る眼差しも好き。

救出に来たラウルに気を取られてか我知らずクリスティーヌの首を絞めていて、
そのことに気づき、はっとしたように彼女から離した手を見る場面・・・・
ちょっとスーザン・ケイの『ファントム』を思い出しました。

指輪の件は映画でもずーっと不思議に思っておりました。
なんでラウルが贈った指輪でやりとりしているのか?
ファントムの財力とセンスなら、極上の指輪を用意できたろうに、と。
今回は私も納得しました。なるほど・・・・この指輪には続きがあるのですね。

それにしても、この映画。
映画館で1,2回観れば気が済むと思っていたのですが・・・・甘かった!
観れば観るほど囚われてしまう、ラミンの歌声・・・・♪
というわけで品川へ行ってきます。というか、行かねば病気になりそう(笑)
(ある意味、それが病気とも言える・・・)
by mirura (2011-11-23 00:40) 

しょーじ

初めまして!!こちらでいろんな知識を得られることができて、大満足しております!
このミュージカルが大好きで、NY,ロンドン、日本と何度みたことか。。もちろん映画版も何度も観にいきました!
今回も今週1週間の公演中、今日3度目鑑賞してきました!今回はクリスティーヌの歌&演技の素晴らしさ、ファントムの表情、歌声に感激しましたが、何よりも今までほとんどスルーしてたラウルの存在感が!!!
かっこいいし、歌、うますぎませんか?ラウルにいつの間にか釘づけで、いつもよりもラウル側の気持ちに偏っている自分がおりました!(笑)

パンフレット、和訳しなくていいから、販売してほしかったですねぇ。。。

ヘイドリーフレイザー、、、ロンドンに行って「レミゼラブル」を見なくては!!って思ってしまいました!

今月はあと1回、来月また神戸で公開されるので、あと何度か観に行けそうですが、どうして、こんなに何度も観たくなるんでしょうねぇ。。この作品。。。。
by しょーじ (2011-11-24 00:14) 

jurun

>miruraさん 
 
こんばんは。再びのご来訪ありがとうございます。
仰るようにラミンファントムの手のしぐさ、そして眼差し。注目ポイントですよね。セクシーといいましょうか、ちょっと強引にきたり、そうかと思えば優しくしてみたり。ブレスの入れ方も本当にセクシーでよいですね。ゾクゾクします。
そして首絞めのところ、ファントムはハッと我に返り、クリスティーヌの首を絞めていた手を緩める流れ…自分もここ、お気に入りです。
指輪の件、「ロンドンでは」という解釈になると思います。四季では「あの指輪は元はラウルのもの」と言っているようですし。でも今回の特別公演ですっきりしましたね。
仰るようにファントムのセンスで、ファントムが造った指輪をプレゼントするのも良かったですよね。その指輪はどんなものだろうと、想像するだけでも楽しいです。
miruraさんも、すっかりこのオペコン映画の虜になられていますね。
自分はイギリス盤のDVDを手に入れて毎日家で鑑賞しています。
やっぱりある意味、病気です。これは、仕方のないことですよね(笑)
by jurun (2011-11-27 00:14) 

jurun

>しょーじさん 

こんばんは。はじめまして。コメントを頂きましてありがとうございます。
しょーじさんもすっかりオペコン映画の虜になられているのですね。
何度も鑑賞してしまうお気持ち…よくよく理解できます。
仰るように、ヘイドリー・フレイザーのラウルはかなり良い!ですよね。
自分もこれまで、ラウルってそれほど重要視していなかったのですけど(LNDのラウルは除く)、ヘイドリーのはいいなぁ~歌うまいし熱血だし表情も演技も…と、すっかりお気に入りです。
DVD版では更に編集が進んで、ラウルの表情をとらえたカットが増えています。是非そちらもあわせて注目してみてくださいね。
レミゼのジャヴェールの後は、ラミンと組んで新作ミュージカルをやる計画があるそうですよ。
今後の活躍も楽しみですね!
by jurun (2011-11-27 00:26) 

kisiboo

初めまして!
私もオペラ座の怪人病人の1人であります。今回、映画を2回観てYouTubeで毎日飽きることなく観まくってます。
ブログ、とても参考になりました。
ありがとうございました(^O^)
1月発売のDVDが待ち遠しい日々です
by kisiboo (2011-11-27 16:43) 

beru

私も初めまして!

オペラ座初体験は、初演日生劇場 市村ファントム山口ラウル野村クリスチーヌ で あのジャーンで『一瞬』にしてやられて以来、それ以来あと少しで四半世紀(!)、いつも気になる存在(?)です。
数年前の映画で、このジャーンを久々体感して、胸が熱くなりました。
怪人初演の頃は、週末は日比谷をうろついて(日生+宝塚)おりましたね。
チケットをとるために会員になり、早朝からプランタン銀座(チケットぴあがあった)に並んで、、、コネも何にもない一般ファンでしたから、怪人の週末のチケットはこうでもしないと手に入りませんでした。

この初演メンバーの実況を友人にコピー(テープへ。笑。)してもらい、それは今でも宝物です。
ここで、山口ラウルが熱いというより包容力たっぷりで、私のラウルのイメージはどうもこれ、、、映画とか今回LDN25ののラウル様は若い熱血美青年なので、、、あ、これはこれで凄くいいのですが(ごめんなさい)。

今回の映画は、新聞のコラムで偶然知りました(遅い)。
銀座は終わっていたので一番近い流山、、、大失敗でした。
あ、上映そのものというわけではなく、前列付近を「暇つぶし」のご老人グループが何組かがしめていて、カーテンコールになったらその方たちが退席し始めるっていう。
あと一回は、今度は都心(笑)で、気合のはいった方たちとみたいな~と思っています。

とても素敵なレポートに感激しつつ。
稚拙なコメント失礼いたしました。


by beru (2011-11-29 10:43) 

jurun

>kisibooさん

こんばんは。はじめまして。
コメントを頂きましてありがとうございました。
今回のこのオペコン映画、本当に素晴らしいですね。
先行でイギリス盤のDVDを入手しましたが、こちらもまた素晴らしいです。
映画とは随分違いますので、映画版をご覧になられた後だと、二度美味しいです。
DVD版の見どころは近日アップしますので、よろしければまた覗きにいらしてくださいね。

by jurun (2011-11-30 22:52) 

jurun

>beruさん

こんばんは。はじめまして。
コメントを頂きましてありがとうございます。
beruさん、劇団四季版初演をご覧になられているのですね!
自分もその後の大阪初演(近鉄劇場)で、市村・山口・野村のオリジナルトリオを拝見しています。
そして自分もberuさんと同じく、2004年の映画版でオペラ座熱が再燃。今に至ります。
初演当初はチケットの入手はかなり困難だったようですね。
私の母も当時から会員で、その時の山口祐一郎さんのラウルはかなり強い印象だったらしく、その後どのラウルが出てきても「イメージが違う」と言います。やはり、最初に見た印象は薄れず、強く残るものですよね。
オペコン映画は好評のようで、都心では六本木と品川の延長が決定しています。
また機会があれば、是非そちらにも足をお運びになってください。
DVDは1月発売で、こちらもかなり良いです!
私たちのオペラ座熱は、永久にさめそうにありませんね(笑)
by jurun (2011-11-30 23:03) 

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