THE WIZARD OF OZ at LONDON PALLADIUM : 『オズの魔法使い』2011年12月30日マチネ [観劇感想:LONDON Musical]
THE WIZARD OF OZ at LONDON PALLADIUM : 『オズの魔法使い』2011年12月30日マチネ
THE WIZARD OF OZ LONDON PALLADIUM 30 DEC 2011 14:30
Professor Marvel/The Wizard of Oz: MICHAEL CRAWFORD
Dorothy: SOPHIE EVANS
Hickory/Tin Man: EDWARD BAKER-DULY
Zeke/Lion: DAVID GANLY
Hunk/Scarecrow: PAUL KEATING
Glinda: EMILY TIERNEY
Miss Gulch/The Wicked Witch of the West: LIZZII HILLS
Toto: RAZZ
Auntie Em: KATE COYSTEN
Uncle Henry: STEPHEN SCOTT
着席:Stalls F列
2011年観劇の締めくくり(と、2012年観劇はじめ)はやっぱりロンドン!
ということで、昨日(12/30)からロンドン入りしました。みなさんこんにちは。
今回は結構ハード・スケジュールとなっていまして、滞在中正味観劇ができる6日間のうち、4日間はマチソワということになりました。
放置しておくとまぁすぐに忘れてしまうので、簡単になりますが感想を記しておこうと思います。
30日は午前中にロンドン入りができる便でした。
ウエスト・エンドのマチネは大抵の場合14:30からスタートなので、泊まる場所にもよりますが午前中にイミグレーションを通ることができれば、マチネの観劇は可能です。
ただ、自分が今回泊まっているホテルは、チェックインは14時からなので、一回ホテルに行って荷物を預けて、それからロンドン・パラディアム・シアターのある、オックスフォード・サーカス駅まで移動しました。
昨日のロンドンは冷たい雨にもかかわらず、街には人が大勢いて、とても混雑していました。
レストランで昼食をとる予定でしたが満席でどこも入れず。
そういうときにはテイクアウトができるカフェで、サンドウィッチとコーヒーを買って、劇場のロビーで食べるのもまた楽しいのです。好きなビールは我慢。
ロンドン入り初日のマチネは、"The Wizard of Oz" (オズの魔法使い)でした。
オズはGWに2回観ましたので今回で3回目となります。
タイトル・ロールには、初代ファントムのマイケル・クロフォード御大。
そして、ヒロインのドロシーには、初見のソフィ・エヴァンス。
トトはもちろん本物の犬が出てきます。RAZZというとてもヤンチャなワンちゃんでした。
ロンドン・パラディアムは数あるロンドンの劇場の中でも最大級の規模で、昨日ももちろん、家族連れを中心に満席状態でした。オズは人気演目なのです。
前のレポにも書いたと思いますけど、子ども向けの作品なのかと思いきや、大人でも満足に楽しめる大型ミュージカルです。
大掛かりな舞台装置は観劇3回目であっても目を奪われます。そして、楽しいのです。
たくさん出てくる子役(マンチキン)の可愛らしい演技や、トトのアクションに感動し、笑い、ジーンと心が温まります。
最後にはしっかり泣かされるという王道ではありますが、とてもとても素敵なミュージカルです。
このミュージカルの基となっている、映画版「オズの魔法使」のナンバーに加えて、アンドリュー・ロイド=ウェバーが書き下ろした新曲が加わりますので、楽曲面でも充実。
また、オーケストラによる生演奏は本当に素晴らしいのです。
ドロシー役は、前回2回観たメインのダニエル・ホープに代わって、オルタネイト・ドロシーのソフィ・エヴァンスでした。
オルタネイト(代替)とはいえ、ほぼダブルキャストの扱いだと思います。
テレビのオーディション番組で、ドロシー役に選ばれたのはダニエルですが、最後までダニエルと戦ったのはソフィだったのです。
きっと、ALWはどちらも好みだったのじゃないかなーと、そう思います。
個人的には、ソフィのドロシーはかなり可愛くて好みでした。タイプっす!(笑)
もちろん歌もナイスです。綺麗な声で名曲、「オーヴァー・ザ・レインボー」を歌い上げます。
カラスを追い払うときの声、「シュー!」は、ダニエルのときよりも優しく聞こえました。
ドロシーの仲間になる三人組(ブリキ男、ライオン、案山子)は前回同様オリジナルキャストでした。
三人とも抜群の安定感とコミカルさで、場内は爆笑の連続となります。
案山子の動きはクネクネしていますし、ブリキ男の声は低音が響いてとても渋いですし、ライオンは中でも一番のコミカルキャラです。
三人ともとても人気のキャストなのです。お子様たちも大喜びでした。
良い魔女グリンダは前回観たときにはアンダーでしたが、今回はオリジナルキャストでした。
逆に、悪い魔女ウィキッド・ウィッチはアンダーキャストでした。
オリジナルキャストのMARIANNE BENEDICT は超強烈な個性の魔女でしたが、アクの強さはやや劣るものの、アンダーのLIZZII HILLS もなかなかコミカルで凶悪な魔女でした。
グリンダ役のEMILY TIERNEYは歌声がとても美しかったです。
マンチキンの合唱のなかで、一人飛び出すようにソプラノで歌います。
オズの魔法使いはもちろん、マイケル・クロフォード御大です。
オペコン映画のスペシャル・カーテンコールで、サラ・ブライトマンの前に登場する優しそうなおじさん…といえばわかりますよね。
あの日はオズが終わった後に、オペコンのほうに駆けつけたのだそうです。
クロフォードさんの歌声は、本当に独特で良いですね。
存在そのものの貫禄に加えて、この歌声が心地良いんです。あぁ、マイケル・クロフォードが生で歌っている!というだけでも感動ひとしおとなります。
トトのRAZZはとても悪戯もので、ソフィの顔をペロペロ舐めたり、やたらにワンワン吠えたりしていました。
案山子登場のシーンで、案山子が飛び出したときには、RAZZは案山子に遊んでもらえると思ったのか、一瞬跳びかかろうとしたりしていました。
あーかわいい。本物の犬が出てくるって本当に癒されます。
カーテンコールでは最後にドロシーのところまで走ってくるトト。
この走る犬を見て更に泣けるのですが、RAZZは演技が上手くできたらもらえるご褒美の餌を落としてしまい、ずっと餌の方を気にしていたので、それがまた可愛くて泣けました。泣き笑いです。
前回観たときに記憶がなかったのですが、あるシーンで客席に大量の雪(紙ふぶき)が舞い込みました。
それはめちゃくちゃ凄い量で髪から服から雪まみれとなりました。
もちろんお子様たちは大はしゃぎでしたし、大人たちも(自分も)喜んでいました。
あとの掃除は大変そうな気がしましたが…(笑)
そしてワイヤーアクションもこのミュージカルの見所のひとつです。
ウィキッド・ウィッチや猿が、ステージだけでなく劇場内を自由自在に飛び回ります。
いやー、「オズの魔法使い」。
今回も観て本当に良かったです。またきっと観にいくと思います。
やっぱり大掛かりな仕掛けが魅力ですね。
竜巻に巻き込まれるシーンなんか、家が浮き上がったりしますから…
そういうのも含めて本当に凄いですし、楽しいです。
歌うクロフォード御大を観たい、犬好きの人にもオススメです!
オズシリーズの"WICKED"とセットで観るのも良いと思います。

Wizard of Oz: 2011 London Palladium Recording
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Decca U.S.
- 発売日: 2011/06/28
- メディア: CD
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今週もやっぱり禁断症状 All Rights Reserved.
今年もよろしくお願いします♪
ネッサの靴下、……ほすぃ(笑)履かないけど。
このあとのレポも楽しみにしてます。
by ogalyn (2012-01-02 07:45)
>ogalynさん
こちらこそ、今年もよろしくお願いします!
あ、そうか。この靴下の魔女=ネッサローズでしたね!
映画の通り、家の下敷きになって足だけ出ていて、ちょっと可哀想です。
おがりんさんへのお土産に靴下買えば良かったですね(笑)
by jurun (2012-01-02 15:53)
買わなくていいから!(笑)
by ogalyn (2012-01-02 20:03)