THE PHANTOM OF THE OPERA at HER MAJESTY'S THEATRE: 『オペラ座の怪人』ロンドン 2012年1月2日 [観劇感想:LONDON Musical]
THE PHANTOM OF THE OPERA at HER MAJESTY'S THEATRE: 『オペラ座の怪人』ロンドン 2012年1月2日
THE PHANTOM OF THE OPERA HER MAJESTY'S THEATRE 2 JAN 2012
The Phantom of the Opera: EARL CARPENTER
Christine Daaé: CLAIRE DOYLE
Rooul, Vicomte de Chagny: KILLIAN DONNELLY
Monsieur Firmin: DUNCAN SMITH
Monsieur André: GARETH SNOOK
Carlotta Guidicelli: WENDY FERGUSON
Madame Giry: CHERYL McAVOY
Ubaldo Piangi: JEREMY SECOMB
Meg Giry: ANNA FORBES
着席:Stalls B列
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みなさんこんばんは。
ロンドン観劇旅行は無事に全日程を終了しまして、早朝帰国→即仕事といういつも通りハードなスケジュールで挑みました。
前回のロンドンでもそうでしたが、帰国即仕事の日に飲み会(今回は会社の新年会)があって、まぁそれもどうにかこなしたのですけど、翌日の土曜日はほぼ丸一日寝ておりました。
日曜になってようやく元気を取り戻して、たまった洗濯ものやら掃除やらをやって、ちょっと落ち着いたところです。
あー今回は帰国早々3連休で良かった…(笑)
たっぷり遊んだ後はたっぷり苦しいことが待っています。
そしてまた、たっぷり遊ぶ為に頑張って仕事をしなければなりません。
さて、ロンドン観劇レポは元旦に観た「シュレック」までで止まっていましたので、続きを書いていきます。だだだーっと、いきますね。
1/2は、"The Phantom of the Opera"「オペラ座の怪人」を観てきました!
オペコン映画人気で、日本でも大注目のオリジナル・ロンドン版です。
自分は昨年の1/1に初めてロンドン版を観劇。
その後GWに一回観ましたので、今回で3回目となりました。
ロンドンオペラ座のファントムは、オペコン映画のスペシャル・カーテンコールにも登場した、ファントム役のジョン・オーウェン・ジョーンズが、2月から始まる「新演出版オペラ座UKツアー」に出演する為に、12/10を最後にファントム役を降りました。
オペコン映画にジョン・オーウェン・ジョーンズと一緒に登場した、次期ロンドンファントムの、PETER JOEBACK は3月からの登板となっていまして、JOJとPETERの間に出演するメインファントムとして、今回出演したのは、EARL CARPENTER (アール・カーペンター)さんです。
アールさんは、プログラムには3/17までの出演と記載されています。
アールさんはかつて、ロンドンオペラ座のファントム役、そしてロンドンレ・ミゼラブルのジャヴェール役などなど、数多くのミュージカルに出演していた、ベテラン中のベテラン。
現在は主に、ジョン・オーウェン・ジョーンズと共に、"Three Phantom"の中の一人として活動。
オペコン映画では、オークショニア役として出演しました。あの渋くハリのある声は印象に残りましたよね。
以前出演していたオペラ座ファントムでは、「伝説のファントム」とまで呼ばれたとか。
また、「新演出版オペラ座UKツアー」では、ジョン・オーウェン・ジョーンズの後に、ファントム役として出演することが決定しています。
今回のロンドンオペラ座出演は、期間限定の「スペシャル・キャスト」という扱いになると思います。
ということで、色々と期待していたアールファントムですが、何やら休みがち(体調不良?)とのことで、当日出演するのかしないのかヤキモキしていました。
ロンドンでは事前にキャスト発表というのは基本なく、当日の調子でオルタネイトやスタンバイ、もしくはアンダースタディが出演する可能性があります。
祈るような気持ちでキャスト・ボードを確認すると、
「The Phantom of the Opera: EARL CARPENTER」
との表記が!
アールファントムキター!ということで、新年早々劇場ロビーで小躍りしたのです。
(迷惑な日本人客)
そしてクリスティーヌ役には、アンダースタディ・クリスティーヌのCLAIRE DOYLE(クレア・ドイル)。
ラウル役には、「ジョンvsキリアン対決」でお馴染みの、KILLIAN DONNELLY (キリアン・ドネリー)。
この二人は、オペコンのアンサンブルでも出演していました。
他にオペコン映画にも出演していたキャストでは、
カルロッタのWENDY FERGUSON、ムッシュー・アンドレのGARETH SNOOK、
ムッシュー・レイエ(ロンドン版ではオークショニアも兼ねる)のPHILIP GRIFFITHS。
以上の3人は同役にてオペコンに出演。
また、メグ・ジリーのANNA FORBES、ピアンジのJEREMY SECOMBもアンサンブルとしてオペコン映画に出演しています。
他、アンサンブルメンバーの殆どが、オペコンのアンサンブルとして出演していたようです。
ちょっと不思議に思うのですが、こんなにたくさんのロンドンオペラ座メンバーがオペコンに出演していたということは、オペコン当日のこっちのロンドンオペラ座は、一体誰が出演していたのでしょうかね。
まさか、休演していたということはないでしょうし。
その前からリハーサルもあったでしょうし。
それをカバーできるだけのたくさんの人たちが常時控えている、ということなのでしょうかねぇ。
いや本当に、ウエストエンドのキャストシステムと人材の豊富さは、凄いと感心します。
今回、ムッシュー・フィルマン役はアンダースタディで、オペコンでお馴染みのあの特別な髪型のフィルマンさんはお休みでした。
アンドレさんとフィルマンさんのお茶目な掛け合いを楽しみたかったので最初は残念に思いましたけど、アンダーのDUNCAN SMITH さんもなかなか楽しい人でした。この人は普段は、ドン・アッティーリオ役で出演しているようです。
ちなみに、特殊な髪型ではなく、結構フッサフサでしたよ(笑)
さて、キャストのことはこの位にしておいて、肝心の本編の方ですが…
いやー、めっちゃくちゃ良かったです!
特にアールファントムの熱い演技が素晴らしく、鳥肌と号泣でした。
今回の遠征で全10公演観た中の、マイベスト公演だったと思います。
アールファントムはバリトンなんですね。低音が豊かに響くので、まずそれに痺れます!
ベテランらしくとても落ち着いた歌い方なので、ジョン・オーウェン・ジョーンズや、ラミン・カリムルーの部分的に激しさを露わにするような箇所も静かに歌います。
例えばファントム登場シーンの、「Ignorant fool,this brave young suitor」(「無礼な若造め」)の、「fool!」と強調する部分では、JOJやラミンは声を高くして荒ぶらせますが、ベテランで余裕のアールファントムはあくまでも静かに、しかし怒っているんだよ、と明らかにわかるように、低い声のまま少し強調するようにします。
アール・ファントムの静かな「fool」にビクッと反応するクレアクリス。
クリスティーヌをボートに乗せ、地下室へと連れてきたファントムの「sing」は、最初こそ静かでしたが、後半の「si--ng!!」「sing for me!!」でようやくファントムらしく、激しい声になりました。
その後に続くオルガン演奏はとても熱く、体を揺さぶりつつバンバンと鍵盤をたたく音が聞こえてきます。
もちろん、クリスティーヌへの視線はガン見です。一切目を離しません。
"Music of the Night"は、ちょっと思っていたよりも歌が苦戦していたかな、とも思いました。
期待しすぎていたからかもしれませんが、やはり歌の部分においては、ジョン・オーウェン・ジョーンズには敵わないです。JOJは特別にめちゃくちゃ上手いですからね。特にこのMOTNは神の領域といっても過言ではないです。といってもアールファントムも上手いのですけどね。
しかししかし。アールファントムはとにかく演技が熱い!演技でカバーしてくるので、固唾をのんで観てしまいました。もう、ドキドキします。
特に手の動きがセクシーで美しいんです。そしてマスク越しからもわかる揺れる表情。
クリスティーヌを支配しようとするんだけれども、それは音楽的な部分であって、恋愛の対象としてはまだ躊躇しているような様子が伝わります。
クリスティーヌの顔を、その大きな手であっち向けこっち向けしている時にも、表情の変化というか揺らぎが伝わります。クリスティーヌの美しい顔を近くで見すぎて時には震えたりも。
この辺りの演技はオペコン映画のラミンファントムにも似ているように思いました。
マスクを触られそうになり、カッと目を見開いて一歩下がるようにしていました。
アールファントムは、俺様ファントムとは違う、まさにジェントル・ファントムであると言えます。
背丈は長身のJOJファントムを観た後なので低く感じましたが、きっと長身ですよね?アールさんも。
クレアは元モデルだそうで、スタイルが良い綺麗なお嬢さんでしたけど、クレアよりも背が高かったですし、ラウルのキリアンは190cm位あるのでしょうか。かなり長身なんです。
3人の身長バランスは綺麗に取れていたと思います。あと、年齢バランスも設定に近いんじゃないかな。と思いました。初老のファントム、若いラウルと若いクリスティーヌ。
あと、JOJさんは割合、お腹周りが豊かでしたが、アールさんはシュッとしていました。
アンマスク。
ファントムはオルガンで作曲活動をしていますが、ここはなかなか熱心に集中して演奏している様子で、「チャーチャラッチャッチャッチャッチャーン」の音に合わせて、鍵盤をバンバン鳴らしていました。
最後の「ジャーン!」ではなんと、片手を離して前の方に差し出してポーズをとっていました。
こんなことするファントムははじめて見ました。なかなかの入りこみっぷりです。
ただ、手を離したら本当は音鳴らないんじゃないの? と、後から思いましたが(笑)。
そこに、「あなたはだーれ」と空気を読まぬクリスティーヌが、ファントムのマスクを取ってしまったのですから、ここで怒りはマックスになります。
追いまわし方は結構スピーディーで、恐ろしがるクレアクリスはあっさりシクシク泣いてしまいます。
ダンディなファントムが怒りをあらわにした瞬間はやはりとても恐ろしいものがありますね。
パパの墓場。
アールファントムは、それは優しい歌声に変えてクリスティーヌを誘います。ここの歌声は本当に甘くて、包むような感じでした。
この歌声を聴いてあっさりと催眠術にかかってしまうクリスティーヌ。そして現場に乱入するラウル。
ロンドン版はオペコンと同じく、ラウルが早めに墓場に駆けつけて、熱い三重唱になります。
この三重唱は良いですよね。結構好きです。
かなり深い催眠術だったのか、キリアンがかなり大きな声でわめいて引き離そうとしますが、クリスティーヌはなかなか醒めません。
ようやく、ラウルが手を引っ張るかそうでないかのところで我にかえるクリスティーヌ。
「ブラヴォー、ムッシュー!」と、先ほどまでの甘い歌声からは一転、低く、恐ろしい声に変わります。
そして、墓の上を軽やかに高速移動し、ラウルに向けて火の玉をバンバン発射します。
キリアンはかなり大きな声で挑発します。静かに、しかし素早い動きで攻撃するファントム。おろおろするクリスティーヌ。
いやー、熱い!こんな迫真の墓場ってなかなか見られないじゃないですか。
オペコンのラミンファントムは帽子にオプションの羽根つけただけで、杖も持たずに火を操ってかなりパワーアップしていましたけど、こっちのファントムはノーマル(杖)バージョンですからね。
"The Point of No Return"
ここ痺れました!アールファントムのバリトンが豊かに響くナンバーです。
やっぱり低音が素晴らしいんですね。それに加えて怪しい手の動きがまた良かったです。
クレアクリスはフード越しにマスクを感じ取った瞬間、それはもの凄い勢いで逃げ出そうとしますが、アールファントムはそうはさせじと、大きな両手でクレアの細い腕を掴んで、ギュウギュウ引っ張ります。泣きながら逃げようとするクレアクリス…熱い…!
マスカレードで奪ったラウルの指輪はとっとと捨てて(←想像)、ファントムは自分の指輪をクリスティーヌに渡します。
この時もずっと泣いているクレア。余程怖いのでしょうか…
ちなみに、アールファントムは左手の小指に指輪をはめていました。
最後の地下室。
ラウルを柵の中に入れるときに、ファントムは両手を上げるポーズをして柵を開け、両手を下ろすと柵が閉まるという一連の流れがありますが、なんと!アールファントムは片手(右手一本)でそのポーズをしていました。
その前に、マネキンを投げるところも、片手でやっていたように思います。
ラウルの首をまんまとロープで吊り上げ、キャーキャーわめくクリスティーヌを脅し、「This is the point of no return!」(「もはやひけないぞ!」)と歌って、オルガンをジャーンと弾くところでも、鍵盤を強く叩いているのか、「バーン!」という音が響き渡りました。
首を吊られながらも歯をむき出しにして、ファントムに食ってかかる熱いキリアンラウル。
「Make your choice」(「選べ」)はオペコンのラミンのように台詞で言ってました。
最後の最後までジェントルでした。アールファントム。そしてめちゃくちゃ泣かされました。
それは最後の指輪のやり取りのシーンでのこと。
絶叫でわめき散らし、クリスティーヌとラウルを追いだした後、猿のオルゴールはマスカレードの音楽を奏でます。
猿のオルゴールの前に座り込み、猿の顔を手で触るようにするアールファントム。
そこにクレアクリスはやはり泣きながらファントムの元に一旦戻ってきます。
指輪を返しに来たクリスティーヌは、ファントムにそれを渡すと、すぐに帰ろうとします。
しかし、クリスティーヌの腕を掴んで引きとめるアールファントム。
そして片膝をつき、クリスティーヌに向かって、「クリスティーヌ、アイラーブ、ユー」と言いながら、またその指輪をクリスティーヌに差し出して渡そうとするのです!!
うおーーー!何これ!こんなのする人初めて観ました!
クレアクリスは涙をボロボロこぼしながら、そのファントムの姿をじっと見ています。
長い長い沈黙…。
しかし最後にはクリスティーヌは涙をボロボロこぼしながら首を横に振り、指輪を持ったファントムの手を両手で包んでから、ゆっくりと帰っていきます。
あー何これ。なんなの…ここで涙腺決壊ですよ。
こんなことしちゃっていいんですか…。
まだ続きがあります。
柵越しに見えるボート上。クリスティーヌとラウルの愛の調べ…であった筈の"All I Ask of You(Rep.)"。
ここでは何と!クリスティーヌはラウルの方を向かずに、ボートの先端に顔を向けて、「Say you'll share with me one love, one lifetime」(「どんな時でも二人の愛は」)と歌っていました。
これまで、ここのボートのシーンでは、クリスティーヌとラウルは向かい合って歌う。というのがデフォルトだと思っていましたが、完全にラウルとは反対の方を向いて、しかもうな垂れるようにしているんです!
この辺りはオペコンを意識した演出なのでしょうか。
しかも、この時のアールファントムは、クリスティーヌに投げ捨てられてしまったウェディング・ベールを這いつくばったまま、手で床を探るように、正気を失ったようにして探していたのです!
ここも他のファントムなら、すぐに立ち上がってベールを拾って…という流れですが、もう完全に力が抜けてしまった、哀れな様子がまた涙を誘われました。
あー凄い。このラストシーンで一気に持っていかれました!本当に凄かったです。
さて、他のキャストについてはチョチョイと(すみません)。
クリスティーヌのクレアさん。
自分は超タイプの目パッチリ&たれ目で、とにかく可愛い。そしてスタイルも良かったです。
でも、歌はアレです。あまり上手ではなかったですね。
結構地声で高音まで引っ張れるんですけど、高音階にいった後、下がる時にふらついてしまうクセがあるようで、それが残念でした。
ただ、アールファントム感想の時にも書いたように、感情は豊かで(やや怖がりすぎな感は否めませんでしたが)、演技も細かいし、よく泣くしで、かなり良かったと思いますよ。おじさんは。
歌声がもう少し安定してくれば、もっと良いクリスティーヌになると思います。
ビジュアル面ではバッチリです!若いしね。
もちろん、今回でファンになりました。
クレアはまだアンダーのままみたいですけど、頑張って上に上がってきてほしいです。
そしてラウルのキリアン!
いやー、この人かなり好きです。
いつもは地味に感じてしまうラウルの存在を、こんなにも華やかに、目立たせてくれるとは、思っていませんでした。
自由に演じていますし、それに演技が熱い!
常時、立ち姿は片手を背中の後ろにやり、威厳を出そうとしているのですけど、金持ちのボンボンが威張っているようにも見えて、それがまた良かったり。
オペラ座のパトロンである子爵ですから、そういう世間ずれしているところがよく出ていたと思います。
歌声は結構高めですが声量もあるし、重唱になるところでもキリアンの歌声は埋もれずに、飛びぬけていたと思います。
特にラスト三重唱。アールファントムはバリトン。キリアンは高め。そしてクリスティーヌの組み合わせでしたから、バランスが取れていてよかったです。
ただ、キリアン結構チャラいんです!
マダムがラウルからの手紙を渡し、それを受け取ったクリスティーヌは、「ラウルなんだわ!」とすぐ気付くようで(オペコンや四季では「誰?」みたいな感じですが)、嬉しそうにラウルの登場を待っています。
そして、一人で楽屋を訪ねてきたキリアンラウルは、「Oh! Raoul.So it's you」(「あなた、ラウルなのね!」)「クリスティーヌ!」と言い合って、クリスティーヌとハグするシーンで、いきなり!クリスティーヌにキスを迫っていました。
えーー!早い!早すぎるー!と思ったのですが、そこはクレアクリスは顔を背けてあっさりと拒否されていました。
あーよかった(←何が)
クリスティーヌが、「パパがいつも、エンジェル・オブ・ミュージックの話をしていた」と言っている時には、何と、その後ファントムが登場する大きな鏡を覗き込んで、髪型を整えるキリアンラウル。ちゃ、チャライ!(笑)
クリスティーヌの話聞いてない!(笑)
あと、何かにつけてクリスティーヌを抱き寄せすぎるのがちょっとアレでした。
マスカレードに乱入してきた、レッド・デス(骸骨ファントム)を恐ろしがるクリスティーヌをしっかりと抱き寄せたり。
クレアクリスもガタガタ震えてギューッとしてキリアンに抱きついたままやし(完全に嫉妬)。
二幕の「支配人のオフィス」でも、ずーっとくっついている二人…。くそー!
ただ、その位クリスティーヌを守ろうとする意気込みは、凄いものがあったと言えます。
先ほども書きましたが、オペラ座のラウルというキャラクターを、完全に生きたものにしてくれたキリアンは本当に素晴らしいと思います。キリアン、ブラヴォッ!
キリアン、ファンサービスもかなり良いですし、人気ですよね。
ただ、ファンがあまりに驚いてしまうような嘘ツイート(ジョークなのでしょうけど、たまにキツイのを投下するの)は、控えたほうがよいと思いますよ。
そして、カルロッタのウェンディさん。
オペコンでもその圧倒的な存在感で人気のウェンディカルロッタ。
自分はこの公演も含めて3回ともウェンディだったんです。もう、この人大好き!
ピアンジがハンニバルのソロ部分で、結構頑張ってロングで伸ばしていたのですが、そのピアンジに対して拍手をし、「ブラヴォー」と言っていたり。
オペコンと同じように、「ムッシューレイエ!!」と、レイエに威張っていたり。
あと、アレが聴けました。
イル・ムートで、ファントムに蛙の魔法をかけられてしまったカルロッタ。
「ダカーポから」とやり直しさせて、「あ、歌える」とわかった瞬間威張りだし、「ハ、ハ、ハ、ハ!ハーーンン!!!」と、馬鹿にしていることを強調するような歌い方をしてくれました。
これは、オペコンDVDの特典映像で、リハーサルの時にもこの歌い方をしていて、隣のラミンが笑っています。
最後に、メグ・ジリーのアンナさん。
このメグがまたちっちゃくて、めちゃくちゃ可愛いんですよ!
目が大きくて、この人もたれ目です。自分が好きな顔です(←それはどうでもいい)。
クリスティーヌのクレアに似ていて、並んだら姉妹のようにも見えます。
で、声がまたかわいい。高い声で「クリスティーヌ!」なんて言うもんですから、もうデレデレでした。
マダムの厳しいバレエ・レッスンをこっそり抜け出したメグは、マダムに見つかってしまいます。
アンナメグは、楽屋の扉を通る際、マダムに向かって「ベーッ」と舌を出すのです!
でも、それをすぐにマダムに見つかってしまい、「しまった」といった表情でバレエのレッスンの中に加わっていました。
あーやっぱり、メグもクリスティーヌもかわいい人が演じたらそれだけで、何といいますか。
嬉しい気持ちになりますよね。
今回はこの位でしょうか…。
いやー、ロンドンの「オペラ座の怪人」って本当に凄いですね!
当初チケットを手配したときには、実はJOJファントム目当てだったのですけど、やっぱり伝説のファントムとも言われた、アールファントム!
この人の登場は本当に良かったです。素晴らしいファントムでした!
アールさん、観ることが出来て本当に良かったです。
それに今回、最前列だったんですよ!
席はギッチギチで狭かったですけど、目の前に弦部隊がギッシリの場所だったので、もうヴァイオリンの美しい音色が生で聴けて、本当にウットリでした。
こんな素晴らしい席を手配してくれたお友達に感謝です。
アールさんのファントムは3/17までとのことですし、「レ・ミゼラブル」のラミンヴァルジャンは3/3までとのことですから、日本のオペコンファンの方々は、早めに観に行く方が良いかもしれませんね。
ちょうど2月や3月は旅費は安いですから…。
自分もまた、絶対に観に行きます!
もちろん、新演出になるUKツアーも観に行きます。
一体どんな新演出になるのか。それも楽しみです。
あぁ、まだまだオペラ座熱は醒めそうにありません!

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Polydor UK
- 発売日: 2011/11/22
- メディア: CD
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Copyright(C) 2007
今週もやっぱり禁断症状 All Rights Reserved.
キャストボード前で小躍りした日本人客その2です。
先日はお世話になりました。
長文力作レポ、早速、拝見しました。
色々と見逃していたことを後悔しつつも、
このファントムを観れたことに後悔はないです。
そして、同じ舞台を観ているのに真逆の感想というのが特に興味深かったです。<ECさんのファントムがジェントルなのかオレ様なのか
やはり先入観の違いなのでしょうか?
ただ、どちらにしてもラストに崩れ落ちるあのシーンは
某作品の警部を彷彿し、特殊マスク越しにもその表情が
みえてしまうその演技力に観劇後もしばらく言葉が出なかったです。
BWの元ファントム役者を追いかけるため、
新演出ツアーは見送りますが、そちらのレポを楽しみにしています。
そして、もう一つの目玉作品レポもお待ちしています。
(レミゼ好きなものでスイマセン)
by dacho (2012-01-10 02:26)
はじめまして!オペコンのラミンファントムに心奪われ、オペラ座の魅力にすっかり嵌まり込んでしまった新米ファンです。
jurunさんの素晴らしい観劇レポや、ご友人との楽しいお話を拝見させていただくうちに、どうにも熱い気持ちが抑えられなくなり、急遽来月ロンドンまでレ・ミゼを見に行くことにしました。久しぶりのイギリス旅行なのですが、生ラミンを見られる喜びをかみしめながら楽しんできたいと思います。
もう一公演、アールさんのオペラ座もぜひ見たいと思っておりましたので、今回のレポ大変参考になりました。オペコンのカルロッタさんやアンドレ&フィルマンさんも大好きなので、本当に楽しみです。
海を渡るきっかけを作って下さった御礼を一言お伝えしたくて・・・本当にありがとうございました。これからも熱い観劇レポ、楽しみにしております。(初コメントで長文申し訳ございません)
by sho (2012-01-10 19:54)
アールファントム、よかったんですね!彼、低い声が魔力的に魅力的ですよね。いまオペラ座は土曜のソワレも安いチケットが出回ってるので、それで一回行ってこようかな。。。
キリアンラウル、かわいいですよね。チャラい、には全面賛成です。わたしもあの鏡で髪ととのえるところが可愛くて好きです。あとガスガス歩くとこ。
ちなみに、LondonPotOは、All I ask of youは向かい合って歌わないことが多いような気がします。なんでだろう?
あ、オペコンのときはちゃんとWEはお休みでしたよー。(多分だれも来ないでしょう(笑))それより、急きょ代役ででることになったウェンディの服はオペコン用なのかどうかが気になりました~(笑)
by mondsonde (2012-01-11 08:44)
>dachoさん
こちらこそ先日はお世話になりました!
HMという特別で神聖な劇場でお会いできたことを大変嬉しく思いました。
いやー、アールファントム…本当に凄かったですよね!本当に見ることができて良かったと思います。
俺さまなのかジェントルなのか…
これは正確にいうとやっぱりアレですよね。
「俺さまオーラバリバリだけどジェントルな部分もあった」
という表現が正しかったかもしれません(笑)
はい、新演出。一応5月に観劇予定していますが、仕事などで行けなかったら今年の年末(多分アールファントム)にも行きたいと思います。
そして、レミゼのレポですね。キャストボードテンプレまで書いて下書き保存しています。
今週末にはレポを加筆してアップしたいと思っています。何せレミゼは初心者なもので、どう書いていいのやら…という感じですが(笑)
dachoさんのブログも拝見しました。怒涛のファントムレポ3本お疲れ様でした!
by jurun (2012-01-12 00:38)
>shoさん
はじめまして!コメントを頂きましてありがとうございます。
来月ロンドンに飛ばれるのですね。素晴らしいです!
一緒に着いていきたいぐらいです!(笑)
ラミンのレミゼをご覧になるのですね。
自分はまだレポ仕上がっていませんが、2回観ました!
ラミンが好きだから。というのもありますけど、やっぱりかなり良かったです。
shoさんがご覧になる公演にラミンヴァルジャンと、アールファントムが出演してくれるといいですね!
御礼だなんてとんでもないです。御礼は是非ラミンに(笑)
SDでサインを貰うというのもアリと思いますよ♪
どうぞお気をつけていってらっしゃいませ!
by jurun (2012-01-12 00:43)
>mondsondeさん
はい♪めーっちゃ良かったです!
低音は渋いしベテランの余裕は滲みでてるし、それでもスピーディーに動くし!で、最後の膝ガク→ベールあわわですよ…mondさんも絶対泣いちゃうと思います(笑)
あ、そうなんですね!最後のボートのところ!
四季だと毎回向かい合わせで、ボート漕ぎながらいちいち跪いて手にキスしますからね…ラウルが…
クレアが何となくうな垂れているように見えたのも、彼女の顔の特徴(?)だったのかもしれませんね。なんせずっと泣いてましたからね。
オペコンの時はHMお休みだったんですか!やっぱりそうですよね。納得です。
商魂逞しい御大たちのことですから、日曜日はお休みでも土曜日はしっかりやっているものだと思っていましたので。
ウェンディの服は、HMがお休みだったのならやっぱり、持っていったんでしょうね(笑)
by jurun (2012-01-12 00:52)
いつも拝見させていただいてます!!
実はオペラ座好きの私、1月にロンドン行ってきました!1月4日ソワレ、5日のマチネを観たのですが、なんと、両日ともアールファントムに会えず・・・・
スコットさんとかいう人でしたが、このファントムが最悪で。。。。
久しぶりに気持ち悪い変質者的演出のファントムで(最近はかっこいいファントムが主流ですよね?)まったく感情移入できずで、がっかりでした。
まぁ、オペコンを7回映画館に行き、DVDを購入して何度もリピしてしまったので、余計ですかね~。
アールさんが観れた方がうらやましい限りです!
ちなみにオペコン以来のハドリーファンなので、アールさんを諦めてレミゼを4回観ました!(笑)ジャベール最高でした!!
by しょーじ (2012-01-12 13:34)
>しょーじさん
こんばんは。コメントを頂きましてありがとうございます。
1/4,5両日とも、アールファントムではなかったのですか。
スコットさん…スタンバイファントムですね。自分は未見です。
同じくアールファントムを逃したフォロワーさんが、スコットファントムは微妙だと仰っていました。
昔ならちょっと変質者風なファントムも良しだったのでしょうけど、仰るように最近はカッコイイファントムじゃないと…ですよね。
ハドリー・フレイザー!しょーじさんの4回には及びませんが、自分もレミゼ2回観劇しまして、ハドリーの低音に痺れてきました!
レポはまだ書けていませんが、ラミン&ハドリー中心になると思います。
ロンドンはよく行かれるのですか?
自分と同じ時期に観劇旅行をされて、アールさんは残念でしたがハドリーの素晴らしさを共有できて嬉しいです。
by jurun (2012-01-17 00:21)